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同日試乗で分かった静かさと速さ!ADVAN dB V552の実力やいかに

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経済性を担保しつつ省燃費性能を追求したBluEarth(ブルーアース)AE-01と、ヨコハマ史上もっとも静粛性が高く、スポーツブランドであるADVANの名を冠したADVAN dB(デジベル) V552。この性格が全く違う両者にはどんな違いがあるのか?同日に2種類のタイヤを履き替え、公道で試乗するというかつてない検証をもとに、その違いをレポートします。


両者に与えられた性能の違いが見た目にも表れる

今回の試乗は贅沢にも、ブルーアースAE-01とADVANデジベルV552という全く性格に異なるタイヤを同日に試すことになります。そこでまずは装着前に両者の外観を比較してみましょう。
トレッドパターンが異なるのは当然として、実際に並べてみるとパターン以外にもいろいろな違いが見えてきます。

随所にみられるADVANデジベルV552のプレミアム感

左:ADVAN dB(デジベル) V552 右:BluEarth(ブルーアース)AE-01

例えば、スタンダードタイヤであるブルーアースAE-01には、多くのタイヤで見られる通称ヒゲと呼ばれる製造過程でできる突起(スピュー)がありますが、ADVANデジベルV552にはありません。また、これも製造過程でできるゴムのつなぎ目も、明らかにADVANデジベルV552の方が丁寧に処理されています。
ヒゲやつなぎ目の処理が甘いからと言って、それが直接走行性能に影響を与えることはありません。しかし、ヒゲやつなぎ目を処理するためには当然コストがかかるわけで、ADVANデジベルV552がプレミアムタイヤであるということの証です。
さらに、写真で見ていただいても分かるように、ゴムの質感も随分と違います。ADVANデジベルV552の表面は、例えるならきめの細かい質感で、触った感触はなめした高級革のよう。オールシーズンタイヤやハイグリップラジアルのように、コンパウンドの柔らかさで路面に吸い付くタイヤによくみられる質感です。

角の立ったしっかり感があるADVANデジベルV552

そしてもっとも違いが顕著だったのは、ホイールに組んだ状態の形と大きさ。どちらも同サイズであるものの、ブルーアースAE-01の方は細長くトレッド面に丸みがあり、やや大きく見えます。対して、ADVANデジベルV552はやや太くトレッド面はスクエア。この違いはブルーアースAE-01に比べADVANデジベルV552のケース剛性が高いことを物語っています。

まずは基本から!ADVAN dB V552を試す

見た目が想像以上に違う両者ですが、肝心なのは走り!ということで、まずはブルーアースAE-01から試乗を開始。走り始めの第一印象は、車が軽くなったかのようにスーッと進む転がりの良さです。

ブルーアースAE-01を一言で表現するなら過不足の無い優等生

また、走行中のロードノイズは、ややゴーっという音が聞こえるものの、特段耳障りということはありません。そして、舗装の継ぎ目や路面のギャップを乗り越えた際の当りはソフト。特に今回試乗に使用したホンダ N-BOXは、オーナーのこだわりで車高調とサブフレームによる補強が入れられているため、タイヤのたわみを良い意味でハッキリ感じることができます。

ブルーアースAE-01は全般的に過不足の無いタイヤという印象ですが、強いて言うなら、今回のように足回りが強化されていると、剛性の低さからくる「ヨレ」をやや多めに感じました。

静粛性だけじゃなかった!ADVAN dB V552の実力

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さまざまなシチュエーションでの試乗を終え、次はいよいよADVANデジベルV552の出番。交換作業が終わり気付いたことは、見た目の印象が違うということです。
ホイールに装着する前の状態でも言ったように、ADVANデジベルV552は、角がしっかりと立った姿で、車に装着してもその印象は変わりません。ブルーアースAE-01の時と比較すると、タイヤのショルダー部がボディのツラまで出てきたことで、ボリューム感のあるマッチョな印象になっています。

スポーツブランド“ADVAN”に恥じない剛性感

そしていざ走り出してみると、明らかにフィーリングが違います。特に感じたのはハンドルの重さ。重いという表現はややネガティブに聞こえるかもしれませんが、それはあくまでブルーアースAE-01比較した場合の話。例えるなら、ショックアブソーバーの減衰力を2段上げたかのような、しっかり感が増した印象です。

そのしっかり感は、コーナリングや車線変更でも実感でき、タイヤのヨレをほとんど感じません。また、タイヤがビシッと立っている感触があり、直進安定性も格段に向上。このあたりのフィーリングは、ADVANの名を冠しているだけのことはあるなと言ったところです。

コンフォートブランド“dB”の流れを汲む乗り心地

これだけしっかりしている分、乗り心地が悪化しそうなものですが、ブルーアースAE-01と比較してもほとんどそん色ありません。剛性が高いため、マンホールや道路の継ぎ目を「コッコッ」と感じますが、角のある不快な振動ではなく、路面とタイヤの接地状況を感じることができ、かえって好感触です。
また、ロードノイズはブルーアースAE-01と比べて明らかに静か。やや荒れた路面で聞こえる音も、ブルーアースAE-01が「ゴーッ」という重めな低音だったのに対して、「シューッ」という軽さのある高音に変化していました。

プレミアム感と走行性能を求めるならADVAN dB V552で決まり

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ADVANとは、長い歴史を持つヨコハマタイヤのスポーツブランド。そしてdB(デジベル)は、ヨコハマタイヤのプレミアムコンフォートブランドです。
スポーツ性と静粛性は本来トレードオフの関係にある性質ですが、両ブランドの名を冠したADVANデジベルV552は、まさに良いとこ取り。今回試乗したホンダ N-BOXはもちろんのこと、高級セダンやスポーツカーまでオールマイティに満足感を与えてくれるタイヤです。
もちろん、ブルーアースAE-01がダメなタイヤというわけではありません。その高い低燃費性能と経済性は、スタンダードタイヤとして十分満足できるレベルです。

タイヤ選びは自分なりのバランスが大切

今回の試乗では、それぞれのタイヤに与えられた性格の違いをはっきりと体感することができました。タイヤは車の安全を支えるもっとも重要なパーツであり、定期交換が必要な消耗品です。価格と性能を天秤にかけ、もっとも自分にしっくりくるバランスのタイヤを見つけてください。

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