タイヤの構造
タイヤの構造と各部の名称
タイヤは、キャップトレッド部、ショルダー部、サイドウォール部、ビード部と呼ばれる部位で構成され、ゴム層やベルト、カーカス、ビードワイヤーなどの部材から成り立っています。高速で回転しながら、大切な荷物や人を乗せた車を支えるタイヤの構造はとても緻密です。
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① キャップトレッド部 | 直接路面に接する部分です。 タイヤ内側のコード層を保護し、厚いゴム層でできています。表面はさまざまなトレッドパターンが刻まれています。 |
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② ショルダー部 | タイヤの肩の部分です。 タイヤの内側のコード層(カーカス)の保護と、走行中に発生するタイヤ内部の熱を放散するように設計されています。 |
③ サイドウォール部 | タイヤの側面部分です。 走行中に最もたわむ部分で、コード層の保護のため表面はゴム層で覆われています。 またこの部分にサイズやブランド、メーカー名などが表示されます。 |
④ ビード部 | コードの末端を支持し、タイヤをホイールのリム部にしっかりと固定する部分です。 |
⑤ ベルト | トレッドとカーカスの間に円周方向に貼られた補強層です。 カーカスを桶の「たが」のように締め付けることで衝撃を緩和し、外傷がカーカスに及ぶことを防ぎます。 またゴム層とカーカスの剥離を防ぐ働きもします。 |
⑥ カーカス | タイヤの骨格を形成する、ゴムで被覆された繊維やスチールでできたコード層のことです。 斜めまたは放射状に貼り合わされ、空気圧を保ち、荷重や衝撃に耐えてタイヤ構造を保持する役割を持ちます。 |
⑦ インナーライナー | チューブに相当するゴム層です。 空気透過性の少ない特殊です。 |
⑧ ビードフィラー | ビード部の剛性を高める断面が三角形の補強ゴム層です。 |
⑨ ビードワイヤー | ピアノ線を束ねたリング(輪)状の補強材です。 |
⑩ チェーファー | コード層がリムに触れて損傷しないための補強コードです。 |