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ウェットグリップ性能「a」のBluEarth-GT AE51と低燃費重視のBluEarth AE-01を比べてみた!

日頃の行いが良いのか、はたまた筆者の引きが良いのか分かりませんが、取材当日の天候は雨。ウェット性能はタイヤにとって非常に重要な項目であり、インプレッションを行うには絶好のコンディションです。今回はそんな天候の中、低燃費性能に定評のあるBluEarth AE-01と、軽自動車サイズ(155/65R14)で国内メーカーで唯一ウェットグリップ性能「a」を獲得している(2021年6月時点)BluEarth-GT AE51の比較を行います。
テストに使用するのは、10年落ち、7万km以上走行してダイハツ ミライース。ハイトワゴンでもなく自動ブレーキの類が装備されていないシンプルな軽自動車を使用することで、ブレーキ性能や安定性など、よりダイレクトにタイヤのインプレッションを取ることができます。

燃費とコスパに優れたBluEarth AE-01

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まず試したのは、低燃費性能とコストパフォーマンスに優れたBluEarth AE-01から。
走り出しの第一印象は、とにかく車が軽いということです。燃費においてこの軽さはとても重要で、専用ナノブレンドゴムを採用するBluEarth AE-01は転がり抵抗が小さく、低燃費性能を追求したタイヤであることを実感させてくれます。

市街地から高速道路は、良くも悪くも過不足の無い印象で乗り心地はソフト。また、3本のストレートグルーブが配置されたトレッドパターンにより、ヘビーウェットな高速道路でもグリップ感が薄くなるような不安感を感じません。


雨のワインディングでも過不足の無い性能

そして、テスト車両である10年落ちのミライースにとって、少々酷とも言えるワインディングへ。
制限速度を超えるような速度ではありませんが、ワインディングでも特に悪い印象はありません。雨天に加えて濃霧という悪条件でも、制限速度以下で走行していれば特に怖さを感じることはありませんでした。

高いウェット性能と安定性を両立したBluEarth-GT AE51

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BluEarth AE-01のインプレッションを終え、次はBluEarth-GT AE51に交換します。
同サイズ、しかも同じブランドの商品でどこまで違いがあるのか、車業界に20年以上身を置く筆者にとっても初めての体験です。
交換が終了し、走り出しですぐに違いを体感できビックリ!BluEarth AE-01も特別乗り心地が悪いという印象はありませんでしたが、BluEarth-GT AE51では、さらに一枚絹の布をかぶせたようなしっとりとした乗り味に変化しています。


ウェットグリップ性能「a」は伊達じゃない

そして、10km/h以下の低速度域でも、ステアリング操作に対する高い剛性を感じることができます。これは、BluEarth AE-01のウェットグリップ性能が「c」なのに対し、BluEarth-GT AE51は「a」を獲得していることが実感できるポイントです。

各社数種類のタイヤを保有している軽自動車サイズ(155/65R14)の中で、ウェットグリップ性能「a」を獲得しているのはBluEarth-GT AE51だけ。同じコースでのインプレッションを行いましたが、市街地、高速道路、そしてワインディングと、そのウェットグリップ性能の高さを実感できます。

また、高速道路のインターチェンジやワインディングのややアールのきついコーナーで比較すると、BluEarth AE-01ではやや外に逃げていくような感覚があり、速度を上げていくと共にステアリングを切り足す必要がありました。
しかし、 BluEarth-GT AE51では、外に逃げていくどころか、切り足した分内側に巻き込むような感覚があるほど高いグリップ力を発揮します。


無駄なふらつきを抑える高い剛性

さらに、「GT」というネーミングがされているだけあり、ショルダー部までカーカスを巻き上げて折り返すことでサイドウォールの剛性をアップさせた「ターンアップカーカス構造」による、しっかりとコシのある剛性感もBluEarth-GT AE51の大きな特徴です。
高速道路のレーンチェンジはもちろん、ワインディングのコーナリングで、旋回状態から直進状態になる際、無駄な振り戻しのような揺れがなく、車の挙動が安定しています。

ちょっとお尻がムズムズするような不安定感は、走行距離7万kmを超える軽自動車では仕方がないと思っていたため、これほど改善したことにかなり驚かされました。

車の運転は、短い距離であっても何度もコーナリングを行います。そのコーナリングの度に顔を出す微妙な不安定感は、知らず知らずのうちに疲労が蓄積する原因。このコシのある安定感は、運転の疲労をかなり軽減してくれるはずです。

ドライ路面でもハッキリわかる違い

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雨天でのインプレションの翌日、今度はドライ路面でのテストを実施。大雨の翌日に晴れて完全なドライ路面になるという、これまた奇跡的な天候に恵まれました。
BluEarth AE-01に関しては、以前ADVAN dB V552でも体感した通り、低燃費タイヤ特有の軽さと角の無い柔らかな乗り心地で、多くの方におすすめできるといった印象です。

対してBluEarth-GT AE51は、前日の雨天でも感じたしっかりした乗り味や操縦安定性の良さを顕著に感じられました。BluEarth AE-01も決して悪いわけではありませんが、BluEarth-GT AE51はさらにしっとりとした上質な乗り味です。
もちろん、コーナーでの踏ん張り感にも差があり、今回は軽自動車でのインプレッションとなりましたが、車重のあるセダンやクーペ、輸入車にもおすすめできます。


ヨコハマタイヤのこだわりを感じるBluEarth-GT AE51

ウェット、ドライ両面でBluEarth AE-01との差を実感できたBluEarth-GT AE51ですが、BluEarthシリーズの上位モデルとして、かなり強いこだわりを持って開発されています。
先述した剛性と軽量化を両立したターンアップカーカス構造をはじめ、ウェット性能にも大きく寄与するシリカ配合のコンパウンド。さらに、排水性と剛性を高める非対称パターンや、空気抵抗を軽減し燃費向上が期待できるショルダー部のディンプル形状など、155/65R14という軽自動車サイズであっても、一切の妥協がありません。

また、ドライ路面での静粛性という点でも差があります。BluEarth AE-01で感じた「シャーッ」という高周波のパターンノイズが、BluEarth-GT AE51では一枚布を被せたような音量に変化。例えるなら、人がマスクをしてない状態とマスクをした状態の会話程度の違いがあります。
まさに生活の足として使用されることの多い軽自動車だからこそ、プラスアルファの安心感と快適を得られるBluEarth GT AE51は強くおすすめしたいタイヤです。

まとめ

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ADVAN dB V552とBluEarth AE-01に続き、今回は同ラインに位置するBluEarth同士、そしてテスト車両が10年落ち7万km以上の軽自動車での比較ということで、実際に体感するまでは、正直それほど大きな差がないのではないかという心配がありました。
しかし、実際には同ラインでしかも軽自動車サイズであっても、はっきりとした違いを体感でき、製品開発への強いこだわりに驚かされます。

低燃費とコストパフォーマンスに優れたBluEarth AE-01、そして、BluEarthシリーズの低燃費性能を維持したまま、上質な走りと高いウェット性能を実現したBluEarth-GT AE51。
当然BluEarth AE-01でも買って損をすることはありませんが、さらなる安心感と快適性、さらに運転の楽しさを求めるのであれば、ぜひBluEarth-GT AE51も購入候補に加えてみてはいかがでしょうか。

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