横浜ゴムは中期経営計画「GD100」においてトップレベルの環境貢献企業になることを宣言し、その一環として環境貢献商品の開発を進めています。
環境貢献商品の定義 新規開発商品は環境性能を「地球温暖化防止」「資源再生・循環」「省資源」「安全・快適性」の4つの環境機能ごとに定められた環境評価指標によって数値化して評価します。従来品に比べ平均5%以上上回ることを義務付けるとともに、1機能でも下回った場合は商品化できない仕組みとしています。
4つの環境機能と環境評価指数全取り扱い商品に占める環境貢献商品の比率
代表的な環境貢献商品
低燃費タイヤブランド「BluEarth」
2010年に立ち上げた低燃費タイヤブランド「BluEarth」は優れた低燃費性能とウェット性能を両立し、世界中で販売しています。現在は乗用車用のみならず、バン・小型トラックなど商用車用タイヤでも「BluEarth」テクノロジーを応用し、低燃費性能を高めた商品をラインアップしています。国内ラベリング制度で最高グレードの低燃費性能とウェットグリップ性能を獲得した環境フラッグシップタイヤ「BluEarth-1 EF20」(左)と小型トラック・バス用リブタイヤ「BluEarth LT152R」
リトレッドタイヤ
使用済みタイヤのトレッド部分を新しいトレッドに張り替えて再利用するリトレッドタイヤは省資源、資源循環、資源再生の観点から高い環境保全効果があります。横浜ゴムではリトレッドタイヤ生産販売の専門会社を設け、商品ラインアップの拡大と普及に努めています。小型トラック・バス用リトレッドタイヤ「LT151R」
水素ステーションに採用されている水素ガス用ホース
未来に向けた環境貢献技術の研究
エアロダイナミクスタイヤ
エアロダイナミクスタイヤは、タイヤサイドにヒレ状のフィンを付けることで空気の流れをコントロールし、車両全体の空気抵抗の低減や車両のリフト(浮き上がり)を抑制。これにより低燃費性能を高めるとともに車体の安定性を向上させます。
エアロダイナミクスタイヤの試作品
ウルトラライトウエイト・コンセプトタイヤ
ウルトラライトウエイト・コンセプトタイヤは、タイヤの基本性能を落とすことなく25%の軽量化を実現しました。これにより車の燃費向上に貢献します。2017年中の商品化を目指しています。
ウルトラライトウエイト・コンセプトタイヤの断面図