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2024年度は売上、利益とも過去最高を更新。売上収益は初の1兆円超えを達成
2024年度の経済は、国内では自動車工業の生産悪化や消費関連に弱さが残るもの、生産用機械や石油石炭製品などが好調で、企業の景況感は良好を持続しています。海外は、米国は個人消費が堅調なものの、製造業を中心に調整局面が長期化。欧州はドイツの製造業が長期低迷し、中国は工業生産と輸出は堅調なものの、個人消費は弱い動きとなっています。こうした中、当期の売上収益は前期比11.1%増の1兆947億円、事業利益は同35.6%増の1,344億円、営業利益は同18.7%増の1,192億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同11.4%増の749億円となり、いずれも過去最高を更新し、売上収益は1兆円超えを達成しました。事業利益率は12.3%、ROEは9.2%となりました。期末配当金は2円増配の1株当たり52円とし、年間では14円増配の98円としました。2025年度の通期予想は、売上収益は前期比11.4%増の1兆2,200億円、事業利益は同2.7%増の1,380億円、営業利益は同10.8%増の1,320億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同8.8%増の815億円を計画しています。配当金は年間で1株当たり4円増配の102円とし、5期連続の増配を予定しています。
「創業守成」の精神でさらなる利益成長・資本効率向上へ
2024年度で中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」の「Hockey Stick Growth」(「うなぎ昇り」の成長)に向けた仕込みはすべて完了しました。米国のThe Goodyear Tire & Rubber Companyの鉱山・建設用車両向けタイヤ事業の買収は本年2月に完了し、中国、メキシコの乗用車用タイヤ新工場の建設および既存工場の増産・MIX投資も順調に進行しています。資本効率化では2024年度の政策保有株式売却収入は711億円となり、「YX2026」目標を前倒しで達成しました。株主還元では、こうした計画を上回る戦略の進捗を背景に2026年度に総還元性向30%を目指します。「YX2026」の基本方針は「YX2023」から続く「創業守成」、つまり探索と深化、成長と改善を同時に行うことです。今後も両利きの経営を徹底し、利益成長と資本効率向上を推進します。株主の皆様には、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年3月