YOKOHAMA千年の杜活動

ネイチャーポジティブに貢献するために、国内外の拠点で地域樹種による自前の杜づくりに取り組む活動です。

活動の規模

      

「YOKOHAMA千年の杜」は、横浜ゴムの創立100周年に当たる2017年までに国内外の生産・販売関連拠点に、潜在自然植生を活かして50万本の苗木を植える活動として2007年に開始しました。
2007年11月11日に実施した平塚製造所での植樹を皮切りに、国内外の拠点で植樹を実施し、2017年9月に目標の50万本を達成しました。
これまで培ってきた知見を活かし、これからも地域の生物多様性保全に寄与するため、工場などでの植樹活動と共に苗の提供と植樹ノウハウの提供により、この取り組みを継続していきます。
2024年度末までに国内14拠点、海外では8カ国22拠点で行った植樹は82.6万本、苗木提供は57.4万本となり、あわせて140.0万本となりました。今後も国内外の各拠点で継続的に推進し、2030年までに植樹と苗木提供をあわせて150万本を目標に活動を継続していきます。

2007年11月平塚製造所での第1回植樹祭







YOKOHAMA千年の杜活動の推移

工場名をクリックすると、各工場の活動進捗状況をご覧いただけます。
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アジア

ヨーロッパ

活動の目的

参加者の環境意識の啓発

苗づくりから植樹、その後の杜の育成までを自前で行う当活動。参加することで生まれる「気づき」が、参加者の環境意識啓発に役立っています。

防災、環境保全林の形成

植樹種に選んだ常緑広葉樹は台風でも倒れにくく、さらに燃えにくいため、地震・台風・津波・火災など災害時の被害を最小限にするとともに、住民の避難場所としても利用できます。このYOKOHAMA千年の杜活動で培ったノウハウは、2012年より取り組みを開始した津波対策としての「森の防潮堤」づくり(大槌町「平成の杜」植樹)に活かされています。

温暖化抑制への貢献

世界各地にある当社の製造拠点にその土地本来の樹木を植えることで、杜がCO2を吸収・固定し、温暖化抑制に貢献します。

生物多様性の保全

千年の杜は、拠点によっては50種以上の多種多様なその土地本来の樹種を植樹するため、それ自身が生物多様性に貢献しています。また杜は、鳥や昆虫の生育環境を創造し、豊かな生物多様性を育みます。

ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイでの植樹

蘇州優科豪馬輪胎有限公司(中国)での第7期「千年の杜」植樹祭

活動の特長

宮脇方式

横浜ゴムでは、世界中の森づくりを行ってきた植物生態学者の故・宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導の下で植樹活動を行ってきました。 故・宮脇教授の提唱した「宮脇方式」は、単なる植林とは違い、その土地本来の樹種、多種類の苗を育て、自然林に近い状態で密生して植える(混植・密植)独特の手法です。国内外でこの手法が取り入れられ、各地に森が再生しています。通常の森の再生は100年以上かかるといわれていますが、宮脇方式によると10年から20年で森の再生が可能で、植樹後3年たてば基本的には管理が不要です。

また、この手法で選ばれる樹種は、基本的に常緑広葉樹が中心で根が深根性・直根性のため倒れにくく、台風・地震・津波・火災などに強い環境防災保全林が創生できます。横浜ゴムでは、宮脇方式に基づいて各生産拠点の工場の周囲を取り囲むように植樹し、工場内外での災害時の被害を最小限に食い止める役割も有する「YOKOHAMA千年の杜」の創生により、地元地域との共生を目指しています。

新城工場での宮脇方式の植樹

自前の苗づくり

横浜ゴムでは、土づくり・苗づくりなど、自前の杜づくりを基本コンセプトとしています。土づくりに始まり、ドングリの採取、ポット苗づくりなど、そのほとんどを従業員が行っており、2024年度末までの累計の自前苗の比率は、70%でした。各工場ではドングリ拾いをはじめ、播種・育苗を行い、自工場に植える苗および地域社会に提供する苗などを計画的に育てています。

従業員と地元住民による植樹

この活動は、世界各地の拠点で従業員と家族、地域住民の皆さまの参加する植樹とその後の手入れによって進められています。地域の皆さまとともに植え、育てることにより、地域社会との一体感が生まれ、地域社会での信頼性向上に寄与していきたいと考えています。また市町村などの行政の皆さまにも参加していただき、地域社会での植樹活動の支援などへの展開を図っています。

植樹の効果の測定

平塚製造所で、CO2の吸収・固定量のモニタリングと野鳥観察を実施しています。木は空気中のCO2を吸収して細胞壁などに固定します。木の幹の直径と高さを測ることにより、木によるCO2の吸収・固定量を推定できることが知られています。2009年4月から定期的に木の太さ・高さを測り、木が蓄えたCO2の量をモニタリングしています。
直近の平塚製造所の成長度調査の結果(樹木の成長や生存率)をベースに、横浜ゴムの千年の杜全体のCO2吸収固定量を推定しました。
その結果、横浜ゴムの千年の杜では、2024年末までに約2,112トンのCO2を吸収固定していることになります。
また、生物多様性の保全という観点から実施している野鳥の観察は、平塚市・大磯町で探鳥会を行っている「こまたん」の方の指導を受け、自発的に集まった従業員から成る「野鳥観察クラブ」のメンバーが主体となって、月に1回開催されています。現在では、飛来する野鳥も2024年度末時点で61種類に増え(野鳥観察を開始した2008年9月は12種類、2017年度末では55種類)、従業員と地元の方が楽しみながら、観察を続けています。

CO₂吸収量のモニタリング

野鳥の観察

YOKOHAMA千年の杜活動によるCO2吸収固定量推定値

  • 平塚製造所における樹木の成長量測定の最新データを追加することにより、全社でのCO2吸収固定量を推定するのに用いる近似曲線を設定し直しています。そのため過去の年度の値が前年度推定値から若干変化することがあります。

苗木の提供

自前で育てた苗は、自工場の植樹にだけでなく、市町村や学校、ほかの企業など、多岐にわたって無償提供をしています。また苗の提供のみならず、小学生などへの植樹指導なども行っています。これまでに社内外に広がった千年の杜は次のとおりです。

一部購入苗も含めた大槌町「平成の杜」植樹もこれに含みます。

数字で見る「YOKOHAMA千年の杜活動」

825,564

2024年末までにYOKOHAMA千年の杜植樹として、生産・販売関連拠点で植樹した本数。

73,635

2024年末までの植樹会に参加した人数。従業員をはじめ、その家族、地域住民の皆さまなど、多くの方にご参加いただきました。

90

国内拠点で植樹している苗木の種類。その土地の環境にあわせて苗木を選定しているため、拠点によってその種類はさまざまですが、多いところでは一拠点で68種類もの苗木を植えています。シイ、タブ、カシなど、高木と低木を組み合わせているのがYOKOHAMA千年の杜活動の特徴です。

36

2024年度末までに植樹を実施した拠点数(国内14拠点、海外22拠点)。生産拠点以外でも、タイヤ評価拠点や、グループ会社にも拡大中です。

61

2024年度末までに平塚製造所で観察された野鳥の延べ種類数。

574,100

2024年度末までに外部へ提供した苗木本数。

連携している団体