それでは、通期の損益状況からご説明します。
前提となる為替レートはUSドルが80円で前年並み、ユーロは103円で前年比8円の円高です。この影響額は売上高で31億円の減収要因、営業利益で25億円の減益要因となりました。
売上高は前年同期比19億円(0.3%)増の5,597億円となりました。これは当社における過去最高の売上高となります。為替の影響を除くと50億円増です。売上総利益は前年同期比190億円(11.6%)増の1,821億円、売上総利益率は32.5%で前年同期に比べ3.3ポイントの大幅な改善となりました。販管費は前年同期比39億円(2.9%)減の1,324億円となりました。
この結果、営業利益は前年同期比229億円(85.7%)増の497億円となりました。こちらも過去最高の利益となります。為替の影響を除くと254億円増です。営業利益率は8.9%で、前年同期に比べ4.1ポイント改善しました。さらに営業外収支において、期末日の為替レートが2011年はドル、ユーロとも円高に推移して為替差損が発生したのに対し、逆に2012年は円安に推移したことで為替差益が発生したため、前年同期比で73億円増加し27億円のプラスとなりました。これにより、経常利益は前年同期比302億円(136.4%)増の524億円、当期純利益は同213億円(187.3%)増の326億円と大幅な増益となりました。
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