三島工場(SP)

乗用車用タイヤ製造
敷地面積112,000m2
従業員数1.012名(2022年12月)
所在地〒411-0832 静岡県三島市南二日町8番1号
相談・苦情などの受付窓口三島工場業務課 TEL:055-975-0800 FAX:055-976-4322
工場長ご挨拶

松本 俊成(まつもと としなり)
三島工場は、静岡県東部の世界ジオパーク伊豆半島の北伊豆エリア三島市に位置し、工場からは世界遺産である富士山を北に望み、雄大な景観と恵みを授かることの出来る地域にあります。乗用車用タイヤ、ライト・トラック用タイヤを主として生産し、横浜ゴムグループで唯一、モータースポーツ向けレーシング用タイヤの製造も行っております。
工場は富士山および伊豆ジオパークからの恵みである清流に囲まれており、2007年からの横浜ゴムグループで取り組んでいる「千年の杜」づくりによる植樹活動で、近年、工場前の植樹エリアの清流で初夏には蛍が見られるようになりました。一方、工場周辺は伊豆箱根鉄道の三島二日町駅に近い利便性から住宅地が整備されてきており、排気・排水・騒音の規制管理だけでなく臭気等の感覚的な対応も必要となっており、少しずつ取り組んでおります。
会社としては地球貢献企業を目指していますが、工場では、やはり地域貢献企業を目指していきます。
現在行っている工場周辺の清掃活動や伊豆ジオパークの一つである楽寿園の清掃活動への参加、伊豆縦貫道玉沢IC周辺の保全活動と工場西側を流れる御殿川の生物多様性活動による環境保全および観察を通じ、この地の豊かな自然の恵みを培っていきたいと思います。
2022年度は新型コロナウィルスの感染防止対策である、3密回避や基本である「うがい・手洗い・マスク着用」を徹底しております。
今後も地域に愛される工場を目指し、すべてのステークホルダーとの信頼関係を構築できるよう取り組んでまいります。
組織統治
コーポレートガバナンスとコンプライアンス
「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業」を横浜ゴムの重要課題と位置付けている中で三島工場としても活動を展開してまいりました。また、環境マネジメントシステムを強化する中で環境リスクを低減し地域社会へ貢献することを重点課題として、利害関係者とのコミュニケーションを深め、環境汚染・感覚公害の予防と過去の環境トラブル・ヒヤリを定期的に振り返り、先手管理による環境改善を継続的に進めています。
汚職に関する方針
全従業員に対して品質不正防止に関わるコンプライアンス教育を実施し、方針の理解と徹底を図りました。
人権
人権教育
全従業員に対して「コンプライアンス・カード」の配布による啓発と教育を実施しました。加えて人権に関わるコンプライアンス教育を実施し理解と徹底を図りました。
採用活動においても、性別・年齢・障がいの有無で差別をせず雇用をしています。
障がい者雇用・従業員の多様性推進
障がい者の方は12名在籍しております。
総数685名のうち女性は35名、高齢者(60才以上)は39名です。(2022年12月現在)
労働慣行
労働安全衛生
従業員、協力社員の安全と健康の確保が企業活動の基盤であるとの認識の下、安全、健康で快適な職場を実現するための手段として、OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の認証を2010年11月に取得しました。全員参加のもとで3S活動・作業前KYを基本とし、リスクアセスメント活動によるリスクの洗い出しから対策や改善によるリスクの軽減を図り、安全衛生活動を推進しています。
従業員の多様性
2022年介護休業取得者は0名、育児休業取得者は25名です。
仕事と生活の両立
毎月第2・4金曜日は家族団らんの日として、定時退社を行っています。
職場における人材育成・訓練
従業員に必要な知識・スキルを向上のため、経験年数・役職により実施する階層別教育を実施。必要な時期に必要な教育を実施するため計画を立てました。2022年も新型コロナウイルス感染拡大防止措置の影響もありましたが、感染防止対策を徹底し集合研修47名、三島工場独自の役付研修12名、合計59名の教育訓練を実施しました。
環境
環境マネジメント
ISO14001環境マメネジメントシステムを用い、経営方針に示した「社会に対する公平さと環境との調和を大切にする。」を規範とし、環境方針を宣言しています。

環境に与える負荷を低減するために、産業廃棄物の削減、温室効果ガス排出量の削減を主要な課題とし、生産工程の改善やエネルギーの無駄をなくす活動に取り組んでいます。その他の取り組みとしては、法規制対応では自主管理値を設け、自主管理値内での運用を行っています。騒音、臭気、振動など感覚公害に該当する取り組みでは、臭気対策として消臭装置を3台稼働し操業中は24時間噴霧しております。工場周辺を取り巻く4町内にお住まいの住民の中から28件(2022年12月現在)、環境モニターとしてご協力をいただき、月1回の訪問にてご在宅時に状況報告ならびにヒヤリングを行い、改善につなげてきましたが新型コロナウィルス感染拡大防止措置として直接訪問するのは控え、近隣住民様も含めダイレクトメールでのお伺いやCSRレポートの配布、お電話での対応を行ないました。
地域への環境貢献の取り組みの中では、全社活動でもある「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトでは、29,646本(2022年12月現在)の植樹活動の他に、岩手県大槌町の大槌学園の植樹会に参加しました。
静岡県内では掛川市の防潮堤「希望の森づくり」、の支援を行なってきましたが2022年は掛川市内の企業のみでの開催となりました。

岩手県大槌町大槌学園との植樹会

岩手県大槌町大槌学園との植樹会
(以下、2枚の写真は2019年度の様子)

掛川市の防潮堤「希望の森づくり」

掛川市の防潮堤「希望の森づくり」
生物多様性保全活動の取り組みとしては、近隣河川である御殿川において、上流、中流、下流としたチーム活動を取り入れて水質測定・生物観察ではハグロトンボやコヤマトンボのヤゴ、オイカワやカワムツなどの魚類、クサガメなどのは虫類、また、工場では珍しく三島市のシンボルマークであるカワセミが営巣しており、鳥類など多様な生き物が暮らしていることが確認されています。一方、河川に投棄されるゴミが多く、御殿川を美しく保つために少しでも貢献していきたいとモニタリングの後に河川清掃を行っています。しかし、2016年末の河川浚渫により川の中の植生が一掃され、川の多様性がなくなってしまいました。そのため、2019年5月に静岡県沼津土木事務所、三島市及び三島工場の3者による「リバーフレンドシップ」の同意書に調印し、御殿川での植生の再生と水生生物の住みやすい環境の整備に取り掛かりました。さらに工場正門前の農業用水路河川清掃を行った結果、2012年から蛍が生息しはじめ、毎年5月に蛍鑑賞会を実施し、2019年では281名の方がご来場頂きましたがコロナウィルス感染拡大防止により2022年度も中止とさせて頂きました。今後の生物多様性保全活動に生かすべく進めています。

ナマズ

スッポンとアカミミガメ(工場最終排水口出口)
2022年度は年4回活動計画を組みましたが、悪天候や台風15号の影響で全て中止となってしまいました。
(以下2枚はリバーフレンドシップ協働活動の様子)


環境データ
温室効果ガス排出量の削減
温室効果ガス排出量

- 基準年:1990年を原則としていますが、京都議定書に準じてHFC、PFC、SF6は1995年としています。
- 温室効果ガス(GHG)の算定方法:環境省・経済産業省発行の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に準拠しています。
なお、2009年度の電力購入からのGHG算定は、環境大臣公表の契約電力会社別実排出係数を使用しています。
資源の有効活用/廃棄物の削減
廃棄物データ

水使用量

工場用水として地下水を工場の使用量の9割を使用しています。残りは上水道です。
水・大気・土壌への排出対策
水質汚濁にかかわるデータ
工場で使用した工場用水は、工場内の処理施設で処理後、1級河川の御殿川に放水しています。
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | |||
pH | ※5.8~8.6 | 6.2~8.2 | 7.6 | 7.8 | 7.4 |
BOD濃度(mg/l) | 15 | 4以下 | 1.4 | 2.7 | 0.6 |
COD濃度(mg/l) | ★120 | 5以下 | 2.3 | 5.4 | 1.3 |
SS濃度(mg/l) | 20 | 8以下 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
油分濃度(mg/l)鉱 | 2 | 1以下 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
- 三島市環境保全協定、★は水質汚濁防止法に準拠(BOD規制値は最大濃度)
- 排水先 御殿川
大気汚染物質(NOx、SOx)
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | NOx | SOx |
---|---|---|
排出量(t/年) | 55 | ― |
施設名称 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
三島工場 コージェネレーション |
窒素酸化物濃度※1(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
100 0.05 |
80 0.01 |
54 0.005 |
62 0.005 |
47 0.005 |
三島工場ボイラー | 窒素酸化物濃度※2(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
130 0.1 |
65 0.02 |
29 0.005 |
37 0.005 |
20 0.005 |
- 大気汚染防止法、三島市指導値
- 1 数値はO2濃度16%換算値を記入しています。
- 2 数値はO2濃度5%換算値を記入しています。
化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)
副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。
公正な事業慣行
取引先とのかかわり
2022年は、コロナウィルス感染防止措置により、仕入先サプライヤー様を集めてのCSR勉強会は行いませんでしたが、仕入先サプライヤー様に対してCSR調達ガイドライン改定版の送付と賛同署名回収を実施。
- 日時:2022年11月17日~12月末日
- 対象:三島工場にて取引のある102社
- 主な改正内容:
- 環境の3本柱(カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、自然との共生)の項目を追記
- 人権、コンプライアンス、環境、地域社会・情報開示の一部追加
- 横浜ゴムのCSRおよび調達方針を理解いただき、【公正かつ公平な取引を基本として取引先との信頼関係を構築し、共存共栄と相互発展を図る】ことに関し、賛同いただき、99社より回答を得られました。
消費者課題
消費者とのコミュニケーション
工場見学をしていただいたお客さまに、自動車産業品質マネジメントシステム規格ISO/IATF16949認証の取得をご紹介しています。
また、製品納入先のお客さまからの問合せには、迅速に調査しご報告を行っています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
これまで寄せられた主な意見や苦情と対応内容
年2回(春、秋)行なっています、地域住民懇談会では工場近隣にお住まいの方と環境モニター様向けの工場見学会を開催し環境への取り組みなどの説明を実施していますが、新型コロナウィルス感染拡大防止措置により2022年度は4名の参加とCSRレポートの配布を行ないました。三島工場では、地域コミュニケーションの窓口として環境管理事務局が地域モニターとの意見交換を実施し、2022年度はダイレクトメールなどの訪問311回(うち対話68回)お伺いしさせて頂きました。その内容の多くは騒音・臭気に関するものでした。環境への取り組みなどの説明を行い、意見を取り入れることで、2022年度は外部苦情ゼロという結果となりました。
地域社会とのかかわり
- 三島地区環境保全推進協議会主催の三島市立公園「楽寿園」清掃奉仕作業へ毎年参加しておりましたが、2022年度は新型コロナウィルス感染拡大防止措置で人数を縮小して参加させて頂きました。(2回/年、5月・10月に開催し、5月は雨天中止・10月は30名参加)
- 新型コロナウィルス感染拡大防止措置で、2022年も体育館と独身寮グラウンドの使用を禁止しております。2022年貸し出し実績は体育館0件、夏梅木寮グラウンド0件です。
- 工場周辺の清掃活動は、週1回実施しています。(工場正門~三島二日町駅周辺と工場正門~従業員駐車場周辺)
- 献血協力は年2回事業所内で開催しており、従業員ほか協力会社関係者にも献血協力をいただいておりますが、2022年度は新型コロナウィルス感染拡大防止で、実施を見合わせました。
- 消防団協力事業所として機能別団員7名を三島市消防団に登録し、地域での火災時に、出動する体制を継続しました。
工場見学・説明会のご案内
2022年度は工場見学の受け入れ10件、延べ89名(前年比+54名)が三島工場へ来訪されました。2020年4月以降、新型コロナウィルス感染拡大防止措置で、見学者は0件になりましたが、2022年6月以降、静岡県在住者のみの受入れ対応とし、小規模で工場見学を再開しました。
工場見学について
開催日 工場就業日 月曜日から金曜日まで※1
(年末年始、5月連休、8月連休を除く)
受付時間 9:00~16:00
問合せ先 三島工場業務課 TEL:055-975-0800
- 1 会議室使用状況及び受入れ担当者のスケジュール次第で受入れ出来ない可能性がありますので、ご了承願います。