ニュースリリース

省エネ型コンベヤベルト「エコテックス」シリーズから短中距離向けの帆布ベルト発売

2005年12月21日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、省エネ効果の高いコンベヤベルト「エコテックス」シリーズに新しく短中距離向けの帆布コンベヤベルトをラインナップした。国内の石灰石鉱山に採用され、従来よりも消費電力を年間約25%削減する効果を上げている。帆布コンベヤベルトはベルトをエンドレスしやすいなどメンテナンスが容易で需要が多い。二酸化炭素の削減に役立つ商品へのニーズが高まっていることから今後、既存の帆布コンベヤベルトから省電力タイプへの取り替え需要が増えると見込み、新商品の投入で販売拡大を図っていく。1月から一般販売を開始。

「エコテックス」シリーズの第一弾として、2003年に発売した長距離向けスチールコンベヤベルトは国内外の鉱山などに採用され、消費電力を最大約30%削減する実績を上げている。長距離向け同商品が好評だったことから、今回開発したのが短中距離向け帆布コンベヤベルトの省電力タイプで、より幅広いユーザーニーズに応えられるようにした。スチールコンベヤベルトより短いライン(機長500メートル以下)でも使えるのが特徴で、機長200メートルのコンベヤベルト(傾き:水平)で年間4~5%の節電効果があり、下り傾斜で長距離になるほど消費電力の低減率が大きくなる。

「エコテックス」シリーズは、ベルトがローラー上を通過する際に発生する乗り越え抵抗を大幅に低減したのが特徴。この乗り越え抵抗を減らすことでコンベヤベルトを動かすモーター動力が小さくなり消費電力を削減できる。新商品の省エネ型帆布コンベヤベルトは、ローラーと接する下カバーの粘弾性を最適化した「エコカバーゴム」を採用することで、乗り越え時のゴム変形を小さくし乗り越え抵抗を抑えた。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

国内の石灰石鉱山で使用されているエコテックスベルト

国内の石灰石鉱山で使用されているエコテックスベルト