横浜ゴム（株）（社長：南雲忠信）は、PRGR（プロギア）ブランドのドライバー「DUO」シリーズの新商品「TR DUO （ティーアール・デュオ）」（通称：デュオ・ブラック）および「TR-X DUO （ティーアールエックス・デュオ）」（通称：デュオ・ブルー）を（株）プロギア（社長：畝尾伸好）を通じて発売する。「TR DUO」が2005年1月27日、「TR-X DUO」が2005年2月19日から発売の予定。価格は「TR DUO」が1本89,250円（本体価格85,000円）、「TR-X DUO」が1本80,850円（本体価格77,000円）。

　今回発売の「DUO 2」は、2003年1月に発売された「DUO」をフルモデルチェンジした新商品。チタンボディとCFRP（炭素繊維強化樹脂）クラウンの複合構造ヘッドを進化させ、「デュオ・ブラック」は競技志向ゴルファー向けに、「デュオ・ブルー」はアベレージゴルファー向けに設計、それぞれのパワー、プレースタイルに最適なクラウン剛性、重心位置、慣性モーメントなどを実現した。また、PRGR独自のシャフト開発理論にもとづき適合精度を高めた「INSPECシャフト」を採用。この結果、高い打ち出し角度、低スピン量で飛距離を伸ばす「DUO効果」がより高まり、さらなる飛距離アップが可能となった。

　「デュオ・ブラック」「デュオ・ブルー」の発売により、既に発売の「デュオ・レッド」（TR-X 405 DUO）と合わせて3系列の「DUO 2」ドライバーが揃い、幅広いゴルファーに応えられるラインナップが完成した。

　飛距離に影響を与える3大要素は「ボール初速」「スピン量」「打ち出し角度」。もっとも影響するのはボール初速だが、フェースの反発性能向上は限界に近づいている。
　そこで「DUO」は、チタンボディ上部のクラウン部に先端素材CFRPを装着することによりクラウン部の剛性を低くし、インパクト時にヘッドが大きくたわむように設計。この「DUO効果」が従来のドライバーでは難しかった、高打ち出し角と低スピンを両立し、飛距離を伸ばすことに成功した。
　「DUO 2」の開発にあたり、「デュオ・ブラック」は競技志向ゴルファーに、「デュオ・ブルー」は上昇志向アベレージゴルファーにとって、DUO効果がさらに拡大するようヘッドとシャフトを全面的に見直した。下の飛距離マップは、「DUO 2」のスピン量、打ち出し角度の変化と飛距離の伸びを示している。
※ヘッドスピード40m/sの場合

　「デュオ・ブラック」はプロや上級者が好むハイバック形状を採用した。ヘッド体積は365ccで、37.0mmの深重心、慣性モーメントは3830g・cm2と、体積400ccクラスのヘッド物性を実現。競技志向ゴルファーに特化させた。

　一方、「デュオ・ブルー」はアベレージ・ゴルファーが打ちやすいシャローバック形状を採用。ヘッド体積は405cc、38.5mmの深重心、慣性モーメントは4100g・cm2と、400ccクラス最大レベルの慣性モーメントを実現。アベレージゴルファーに特化させた。

　「DUO 2 」では、従来の「DUO」より軟らかいCFRPを採用し、インパクト時のクラウン部のたわみをさらに大きくすることによってDUO効果を高めた。クラウンのCFRPは素材となるCFRP材を張り合わせて製造しているが、「DUO 2」では、張り合わせる向き（配向）を調節してモデル別にたわみをコントロールする「ヘッドコンプレッション設計」を取り入れ、飛距離アップを図った。

　「デュオ・ブラック」はCFRP材の配向を45°とし、クラウン剛性を従来の「TR DUO」より15％軟らかくした。フルチタンドライバーに比べ、打ち出し角度が2.0°アップし、スピン量が600回転／分減少、競技志向ゴルファーが理想とする弾道を可能にした。

　また「デュオ・ブルー」はCFRP材の配向を60°とし、クラウン剛性を従来の「TR-X DUO」より30％軟らかくした。フルチタンドライバーに比べ、打ち出し角度は2.5°高くなり、スピン量は800回転／分減少、より高い打ち出し角で低スピン量の弾道が得られやすくなった。

　PRGRでは、独自の測定技術と統計分析により適合精度を向上させた新しいシャフト設計理論にもとづく「INSPEC シャフト」を開発。それぞれのゴルファーの「ヘッドスピード」と「グリップスピード」の特徴から、シャフト各部に最適な設計配分を求めることが可能となった。
　「DUO 2」では、初めて市販モデルに「INSPEC シャフト」を装着。「デュオ・ブラック」では、ヘッドスピードの高いゴルファー向けに、叩いても吹き上がらず左へのミスを軽減する「INSPEC ブラックシャフト」を採用。「デュオ・ブルー」では、十分なしなりが得られボールが捕えやすい「INSPEC ブルーシャフト」を採用した。モデル別にベストマッチさせたシャフトを装着することで、ミート率が向上し、飛距離アップを実現した。

価格　1本89,250円（本体価格85,000円）

※注文生産モデル…M-49モデル、「TR DUO CFM」（反発規制ルール適合モデル、2005年2月発売予定）のM-49、M-46、M-43モデル

　価格 1本80,850円（本体価格77,000円）
※M-37モデルは2005年3月、M-46モデルおよびM-43（ロフト9°）モデルは2005年5月発売予定

※注文生産モデル…（　）内ロフトモデル