ニュースリリース

高圧水素ガス用ホース「ibar HG35」を共同開発

低透過性能かつ取扱性能に優れた高耐久を樹脂ホースで実現

2006年06月16日

  • 工業品関連

横浜ゴム株式会社(本社/東京、社長/南雲 忠信)は、岩谷瓦斯株式会社(本社/大阪、社長/山崎 武徳)と共同で、低透過性能・取扱性能に優れた樹脂ホースを開発し、名称を「ibar HG35(アイバー・エイチジーサンゴー)」として両社より販売を計画しています。本ホースは、横浜ゴムの保有する高圧ホース製造技術と、岩谷瓦斯の保有する工業ガスハンドリング及び評価技術を融合し、研究を重ね完成させたものです。従来の樹脂ホースに比べ、低透過性能と取扱性能及び耐久性の向上を図ったのが特徴です。

横浜ゴムは、高圧水素ガス用ホースに関し平成15年~16年度のNEDOの委託研究として、「水素インフラ用可撓性配管開発」を受けて、構造開発と低圧水素ガスでの評価を行い、岩谷瓦斯での実際の高圧水素ガスでの実証研究を行い完成に至りました。

水素のフレキシブルな耐圧管は、これまで金属フレキ管もしくは樹脂製ホースが使用されてきましたが、金属フレキ管は取扱性能及び耐久性に、樹脂製ホースは高圧気密性能に課題があるといわれてきました。今回の開発ホースはその課題3点を改良するものであり、35MPa級水素ステーション用の水素ガス供給用ホースや水素を含む高圧ガス設備における使用が可能となります。

両社は、本技術をベースとして、70MPa対応ホース、水素溶断用ホース、産業用水素ホースの開発を進め、更に高気密性能の特徴を生かした高純度ガス用機器など、水素・高純度ガスを中心とした高圧ガス用ホースの商品を本格的にラインナップして行く計画です。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

ibar HG35

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