横浜ゴム（株）（社長：南雲忠信）は、戸建て住宅、集合住宅などの内・外装タイル張り用弾性接着剤「ハマタイトT-LEX（ティーレックス）」を5月から販売する。特殊ウレタン樹脂（ウレタン・エポキシ系）の接着剤で、高い弾性と優れた接着性を備えるほか、混合攪拌が不要な1成分形で作業性が良いなどの特徴を持っている。

従来、戸建て住宅やプレハブ集合住宅の外装材には、窯業系及び金属系サイディング（壁板）が広く使用されてきたが、近年の高級感指向の高まりに合わせ、質感や色合いなどの意匠性、耐久性に優れたタイルの使用が増加している。又、鉄筋コンクリート（ＲＣ）造の建物でも部分的に弾性接着剤によるタイル張りのニーズが高まりつつある。従来、タイルと下地との接着には樹脂の配合された貼り付けモルタルや変成シリコーン・エポキシ系などの弾性接着剤が使われているが、新商品はとくにタイル用接着剤として、従来品と比べて耐久性や接着性を大幅に向上させた。

特殊ウレタン樹脂系の同商品は高い弾性を持ち下地となる外壁材とタイル間で生じる動きを緩和し、耐熱、耐アルカリ性に優れるため、温度変化や雨水による劣化が少ない。また接着性に優れたエポキシ系を配合することで、タイルと下地との剥離・落下防止性能を大幅に高めた。さらに環境負荷低減を図るため、揮発性有機化合物（厚生労働省指針値策定13物質）や有機溶剤を使用せず、アルミフィルムパック容器とすることで使用後に発生する産業廃棄物の削減を実現した。