ニュースリリース

中国に乗用車用タイヤの生産販売会社を設立

2001年11月02日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、中国浙江省杭州市に乗用車用ラジアルタイヤの生産販売会社を設立することで、この度中国政府の認可を取得した。2002年1月に合弁会社を設立し、第1期として2003年4月までに年間生産能力75万本の新生産拠点を建設し生産を開始する。さらに、市場の拡大に合わせて、第2期として生産量を同150万本に倍増する計画。投資額は第1期、第2期ともに3,000万ドル(合計6,000万ドル)を計画している。
新会社(仮称:杭州横浜タイヤ有限公司)は、横浜ゴム、ユーハット社(YHI)、杭州ゴム集団公司の合弁会社として設立する。資本金は1,200万ドルで、新会社の経営は横浜ゴムが中心となって行うことで合意している。YHIは、1973年より中国を含めたアジア各国でヨコハマタイヤを販売している会社で、本社はシンガポールに置いている。杭州ゴム集団公司は、中国浙江省杭州市に本社を置く中国主要タイヤメーカーのひとつである。
新会社は、横浜ゴムが開発中の「小規模工法」を採用する計画。「小規模工法」は、タイヤ製造ライン全体を大幅にコンパクト化したもので、品質も日本製と同等レベルが可能であり、大規模工場に比べて投資負担額も軽減できる。横浜ゴムは、今後増加が見込まれる中国でのタイヤ需要に応じ、今回の生産拠点を含めて更なる乗用車用ラジアルタイヤの生産増強を検討していく。
新会社で製造する乗用車用ラジアルタイヤは、当面中国国内の市販市場向けに販売するが、自動車メーカー向け納入も展望する。なお、トラック・バス用ラジアルタイヤについては、今後の市場動向を見ながら検討していく。
これまで横浜ゴムは、YHIの販売網を通じて中国全土で乗用車用ラジアルタイヤを販売してきた。アジア各国でのヨコハマブランドの知名度は高く、中国でも輸入乗用車用ラジアルタイヤのトップブランドとなっている。今後の中国でのラジアルタイヤ需要の増加が予想され、横浜ゴムでは中国での現地生産について検討を進めていた。

■新会社の概要

■合弁パートナーの概要