ニュースリリース

ウレタン防水材用の液状増粘剤「YM-800T」開発

粘度調整が容易、在庫管理にも役立つ

2005年11月29日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は建物の防水対策商品として、2成分系ウレタン防水材用の液状増粘剤「アーバンルーフ YM-800T」(特許出願中)を開発した。これまでは床や立ち上がり面など使用箇所別に、粘度を変えたウレタン防水材を数種類用意しなければならなかったが、「YM-800T」を使うと作業者が自分で粘度調整ができるため、平場用防水材の一種類ですむ。また、有害な有機溶剤が入っていないため、ウレタン防水材からプライマー、トップコートまで全工程で有害な有機溶剤を使わない環境対応型防水工法にも対応可能。特許出願手続きを終え、今月から販売の予定。

 これまで平らな床面に塗る平場用、壁などに使う立ち上がり面用、通気緩衝シートを貼り付ける目止め用など、使用箇所や用途によって粘度の異なるウレタン防水材が2、3種類必要だった。こうした不便さを解消するために開発したのが液状増粘剤「YM-800T」で、同商品を平場用の2成分系ウレタン防水材に混ぜれば、添加量を調整するだけで立ち上がり面にも、目止めにも使用できる。そのため、防水材を複数確保する必要がなくなり、在庫管理が容易になる。

 粉末状の増粘剤は従来からあったが、飛散し、混ざりにくいなど使いにくい面があり、作業性や効果の改善を望む声があった。液状の「YM-800T」は、こうした問題を解決したうえ、作業者の好みで粘度調整ができるなど、さらなる作業効率の向上が期待できる。また、低比重タイプのウレタン防水材である常温作業用「U-8000」、速硬化型「U-8000HC」と組み合わせることで、施工者の大幅なトータルコストダウンにもつながるため、同商品を戦略商品として位置づけ、大幅な販売増を見込んでいる。

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YM-800T

YM-800T