横浜ゴム（株）（社長：南雲忠信）は、ウレタン防水材「アーバンルーフ」シリーズの主力商品「U-8000」を全面リニューアル、4月から「New U-8000」として発売する。新商品は高品質、低比重化、美観向上を実現したのが特徴。横浜ゴムでは、新商品投入を契機にマンションなどの改修工事向けに販売攻勢をかけ、ウレタン防水材事業全体の大幅な拡大を目指す。

「New U-8000」は2成分形ウレタン塗膜防水材。作業現場で主剤と硬化剤を練り合せて構造物に塗布し、ウレタン膜を形成することで防水機能を実現する。新商品は、耐久性、耐用年数、混練作業の正確性で定評のあった「U-8000」と同様、主剤と硬化剤の配合比を1：1とし、高品質を維持した。また硬化剤の改良によって比重を1.1とし、従来品（比重：1.25）に比べ13％低減させ軽量化を図った。さらにレベリング（平らにする）性能を高めて施工後の美観も向上させた。

一般にマンションなどの集合住宅は、築後10年、15年で補強、塗装、防水などの大規模修繕が実施され、近年のマンション建設増加に伴って防水改修工事が急増している。屋上の防水工事はシートを張り付ける工法もあるが、ウレタン防水材を使用した塗膜工法は屋上以外にバルコニーにも施工でき、漏水トラブルも少ないことから需要を伸ばしつつある。