ニュースリリース

新たにA 380フェアリング向けプリプレグ供給へ

エアバスとの取引拡大

2004年09月28日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、エアバスA380のフェアリング向けプリプレグを納入する計画で、現在、エアバスのヘタフェ工場(スペイン)で認定作業を受けている。すでに横浜ゴムは、A380向けウォータータンク(貯水タンク)、ウエストタンク(浄化槽タンク)の独占サプライヤーになっており、今年9月から出荷を開始している。横浜ゴムは、これら製品の納入を足掛かりとして、今後さらにエアバスとの取引拡大を計画している。

フェアリングは航空機の腹部(翼と翼の間)全体に取り付けられる流線型のおおいで、軽量・高強度のFRP(繊維強化プラスチック)が使用される。プリプレグは、心材となる補強繊維に樹脂を含浸させたシート状の材料で、これを重ね合わせ、成型、熱硬化させることでFRPを作る。A380にはカーボン繊維を用いたプリプレグを供給する計画で、生産に当たっては無溶剤化ラインを使用し、環境負荷の低減を図る方針。

横浜ゴムは世界的なタイヤメーカーであるとともに、ゴム、金属、複合材を用いた各種航空部品を製造販売する日本有数の航空部品メーカー。プリプレグについては、フェアリングをはじめ、フラップ、昇降蛇向けなどに、カーボン、ガラス繊維などを使用した各種製品を生産している。

エアバスA380は、客席数が555席にのぼる世界初の2階建て構造(フルツインデッキ)の超大型旅客機。2005年春初飛行、2006年就航を計画しており、すでに世界のエアラインから139機のオーダーを受けている。

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プリプレグ

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