ニュースリリース

環境対応型防水材「アーバンルーフU-8800ECO」開発

刺激臭がなく、作業者や居住者に安全

2004年06月28日

  • 工業品関連
  • サステナビリティ

 横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は建物の防水対策商品として、トルエン、キシレンなどの有機溶剤を取り除いた2成分形ウレタン塗膜防水材「アーバンルーフU-8800ECO」を開発し、今年6月から本格的に販売を開始した。刺激臭もほとんどないため、施工者も安全に作業でき、居住者に近いバルコニーでも安心して使用できる。また、病院やケア付き住宅、学校、マンションの屋上など、より安全性と環境に配慮が求められる建物への採用をめざす。

 一般的なウレタン防水材には、流動性を与えたり可使時間を調節するため有機溶剤が添加されており、これが刺激臭などの原因となっている。「アーバンルーフU-8800ECO」は、基本ポリマーの分子設計や配合処方を見直すことなどで、材料性能を損なうことなく、トルエン、キシレンなどの有機溶剤を取り除くことに成功。また、一定時間が経つと急速に硬化が進むよう配合設計を工夫し、可使時間の確保と硬化スピードの両立も図った。副材料の安全性にも配慮し、下地と防水材を接着させるプライマー、防水材の表面を保護するトップコートには水性系を採用している。

 ウレタン防水材は、屋上やベランダなどに液状のウレタン樹脂を塗布し硬化させて建造物の防水性を確保する。複雑な形状でも簡単に施工でき、シームレスな塗膜で美観に優れるため近年、防水改修工事用として需要が伸びている。横浜ゴムは有機溶剤などを取り除いた環境対応型ウレタン防水材の開発に力を入れており、第一弾としては昨年11月に発売した1成分形の「アーバンルーフEU-ONE」が好評だった。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

アーバンルーフU-8800ECO

アーバンルーフU-8800ECO