ニュースリリース

柔軟性に優れ、軽くて丈夫な高圧ホース2種を新発売

汎用タイプの「レベックス」、建設機械専用の「オムニバールF」

2001年02月22日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)の子会社である横浜ハイデックス(株)(社長:高尾武)は、建設・土木機械や工作機械などに使う高圧ホースの新商品として「レベックス」「オムニバールF」の2シリーズを2月1日から発売した。従来品と同等の耐久性や耐衝撃性を持ちながら、柔軟性に優れ、スリムで軽いのが特徴。配管スペースを小さくでき、運搬や配管作業が容易になるなどの利点がある。高圧ホースの主軸商品として販売を強化していく。
「レベックス」シリーズは、パワーショベルなどの建設・土木機械から工作機械、射出成型機などの産業機械まで幅広く使用できる汎用タイプ。NWP105φ9(最高使用圧力10.5MPa、内径9.5mm)のホースの場合、従来品に比べ重量が27%減り、外径も10%低減。曲げ半径は38%小さくなった。長時間稼働の建設機械向けに耐久性や耐衝撃性を高めた「オムニバールF」シリーズは31.0MPa、34.5MPaを新たにラインナップした。従来品に比べ最大で重量27%、外径5%、曲げ半径が35%低減している。

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高圧ホースは通常、内面ゴム層、補強ワイヤー層、外面ゴム層の3層構造となっている。今回、ホースの肉厚を薄くするために、各層の主要材料を全面的に変更した。内面ゴムの新素材として、柔軟性を落とさずに従来よりも約15%モジュラス(ゴムの一定伸長時の強度)を高めたゴム材を開発。また、補強材に強度を確保しつつ細径化した高張力ワイヤーを使用し、外面ゴムには従来品に比べ耐摩耗性を約20%強化したゴム材を採用した。その結果、従来品と同等の耐久性や耐衝撃性を確保しながら、ホースのスリム化と軽量化に成功。さらに、設計段階で柔軟性を瞬時に計算できるFEMシミュレーション技術で、より柔軟で曲げ半径の小さいホースの開発が可能になった。
横浜ハイデックスは金具生産とホースアセンブリーの国内トップメーカーで、建設機械・工作機械用の油圧ホースで約40%の国内シェアを占める。競争力強化のため昨年の4月以来、横浜ゴムとのホース事業の一体化を進めている。今回、「レベックス」「オムニバールF」を投入することで高圧ホースの主力商品を全面的にリニューアルし、商品力の強化を図った。新商品の販売を拡大し、2003年度には高圧ホース全体で140億円の売り上げを計画している。