ニュースリリース

横浜ゴムの茨城工場が環境省の「自然共生サイト」に認定、「30by30」の達成に貢献

2023年10月20日

  • 経営関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)の茨城工場(茨城県小美玉市)は2023年10月、環境省より「自然共生サイト」に認定されました。

「自然共生サイト」は2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する世界目標(30by30目標)の達成に向けて環境省が2023年度から正式運用を開始した制度です。環境省では国や自治体以外にも企業が管理する土地を評価し、生物多様性保全に貢献する区域を「自然共生サイト」として認定しています。「自然共生サイト」として認定を受けた区域は自然保護区などを除いて「OECM※1」として国際データベースに登録されます。

茨城工場は絶滅危惧種に指定されているサシバ※2と共生する工場を目指し、採餌環境の整備に加え、敷地内や周辺地域での動植物および水質のモニタリングなどに取り組んでおり、こうした長期的な生物多様性保全活動が今回の認定に繋がりました。なお、同工場は2019年に一般社団法人「いきもの共生事業推進協議会(ABINC※3)」の「いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)」を取得、2023年には特に優れた事業所としてABINC賞の優秀賞を受賞しています。

横浜ゴムは2023年より「30by30」達成に向けた日本の有志連合「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画しています。今後は茨城工場以外でも「自然共生サイト(OECM)」の認定取得を図り、「30by30」達成へのさらなる貢献を目指します。

横浜ゴムグループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のサステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていきます。

※1:Other Effective area-based Conservation Measures : 国立公園などの保護地区以外で生物多様性保全に資する地域
※2:環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているタカ科の渡り鳥
※3:「Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community」の略称。いきものと人が共生できるしくみを「創造」し、科学的・技術的に「検証」し、「事業化」を推進することを目的として2013年12月に設立された団体。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

敷地内の動植物のモニタリングを行う茨城工場のスタッフ

敷地内の動植物のモニタリングを行う茨城工場のスタッフ

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

茨城工場で撮影されたサシバ

茨城工場で撮影されたサシバ