ニュースリリース

「ゴム」と「プラスチック」をブレンドした新材料群「Velaren」の開発に成功

1997年04月25日

  • 工業品関連

当社は、各種ゴムとプラスチック(熱可塑性樹脂)をブレンドできる材料工程の新技術を実用化しました。この技術によって、ゴムをプラスチック双方の長所を引き出して、製品に最適な特性をもつ材料を作ることが可能になりました。新材料群「Velaren(ヴェラーレン)」は、リサイクルが容易で、軽量であるため、環境対応製品にも幅広い用途が見込まれています。
「ヴェラーレン」は、プラスチックの中に微細な粒子状の加硫ゴムが分散している構造になっているため、ゴムの弾性とプラスチックのもつ加工の容易さを両立させることができます。
「ヴェラーレン」は、「動的加硫」と呼ばれている混練・加硫を一体化した特殊な工程で生産されますが、当社では、ゴムとプラスチックのさまざまな組み合わせで最適な配合ができるよう、この技術を汎用的に実用化することに成功しました。
当社では、既に土木用遮水シート「ジ・ブロス/SR」や、横浜ハイデックス株式会社が6月に発売予定の繊維補強柔軟高温高圧ホースに「ヴェラーレン」を採用しています。今後、工業用品にとどまらず、タイヤ、スポーツ用品など幅広い商品群へ展開を図っていきます。