ニュースリリース

「横浜ゴム、不二精工のタイヤ新工法で乗用車用タイヤ生産へ

2002年07月11日

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横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、不二精工(株)(会長:高木茂正)発案によるタイヤ新工法の研究開発に参加し、乗用車用タイヤの開発に取り組んできたが、このほど同タイヤ新工法で開発したタイヤの量産を決定した。
今回のタイヤ新工法は、不二精工が、ゴム・金属加工技術を活用してタイヤ構成部材の製造工程をシンプル・小型化し、これを組立、成型工程に直結することで高精度で歪みの少ないタイヤを製造するもの。部材製造工程を小型化することで要求性能に合わせた材料選択や寸法決定が容易、組立精度が高いため均一性の改善が図れるなどの特徴を持つ。
こうしたタイヤ新工法の特徴を活用し、横浜ゴムでは従来のタイヤ材料の性能を最大限に生かしつつ要求性能に適した新たなゴム配合を行うことで、軽量で剛性の高い乗用車用タイヤを開発。車両とのマッチングでは、操縦安定性・乗り心地などを高次元で両立することができた。
タイヤ新工法の開発は、不二精工の工法技術、タイヤメーカーのノウハウ提供、トヨタ自動車の評価を通じた開発支援などで推進してきた。今回のタイヤ新工法はまだ進化の途中であり、今後も21世紀のタイヤ作りの変革を目指してさらに研究開発を継続していく方針。
横浜ゴムでは、現在、自社独自でもタイヤ新工法の研究開発を続けているが、今回のタイヤ新工法はこれと同様に、次世代タイヤ生産の基本システムのひとつになると考えている。