ニュースリリース

横浜ゴム、コンチネンタルとブリヂストンのランフラット提携に参加

2002年09月25日

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(東京/ハノーバー発 2002年9月25日)─横浜ゴム株式会社(社長 冨永靖雄)は、サポートリング技術について、株式会社ブリヂストン(社長 渡邉惠夫)と独コンチネンタルAG(CEO マンフレッド ヴェネマー)との提携に参加します。今後3社は、ランフラットシステムにおいて世界標準を構築するために協力を進めて参ります。
コンチネンタルAGとブリヂストンとのランフラットシステムにおける技術提携では、通常ホイールに装着可能な、相互補完的な2つのシステムについて協力を実施しています。
そのうちの一つであるSelf Supporting Runflat Tire(SSR)システムは、空気漏れが起きた場合、タイヤ自体が車輌を支えるために、タイヤのサイドウォールを強化したタイヤです。このSSRは、低偏平率のタイヤを装着した乗用車、例えばスポーツカーに最適のシステムです。
2つめのシステムであるサポートリングは、従来のリムに装着された軽量のメタルリングで出来ています。空気漏れが起きた場合に、サポートリングが車輌を支え、又タイヤビードをリム上に固定します。サポートリングを採用したタイヤは、現在の装着方法で従来のリムに簡単に装着できます。 サポートリングの生産はコンチネンタルAGによって2002年末に開始される予定です。サポートリングシステムは、特に高偏平率のタイヤを装着した乗用車及びSUV車に適したシステムです。サポートリングは使用の状況によっては再使用可能で、夏用、冬用どちらのタイヤにも適用できます。
横浜ゴムとコンチネンタルAGは、日本OEMと韓国OEM向タイヤのマーケティングについての合弁会社を有し、この合弁事業に関連する技術協力を実施しております。 更に横浜ゴムは日本補修市場でコンチネンタルAGのタイヤを販売しております。 今般、ランフラットシステムにおいても、横浜ゴムはコンチネンタルAGが基本特許を持つサポートリングを採用する事を決めました。
今回の提携での最初の段階として、横浜ゴムはコンチネンタルAGとブリヂストンからサポートリング技術のライセンス提供を受けることになりますが、今後は3社間で技術情報の交流を進め、サポートリングの更なる性能向上と普及を促進してまいります。 横浜ゴムは自社独自のSSR技術を開発中のため、現時点ではサポートリングへの参加に限定しています。
コンチネンタルAGとブリヂストンは、横浜ゴムをこの提携の新しいパートナーとして歓迎しており、この提携関係の拡大によりランフラットシステムの世界標準を構築する取り組みが早まるものと期待しています。 尚、当提携は本年年央より3社で検討に入り、今般基本合意に達しましたが、最終的な契約は年内を目標に締結する予定です。