ニュースリリース

タイの天然ゴム加工工場で開所式を開催

2010年05月06日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)が建設を進めていた天然ゴム加工工場がこのほど完成し、5月6日、工場が所在するタイ南部のスラタニ県で開所式を行った。開所式にはスラタニ県知事、政府関係者、建設工事会社関係者、共同出資企業のテックビーハン及びボンバンディットグループ関係者、原料サプライヤー、横浜ゴムの川上欽也取締役兼執行役員など総勢90人が出席した。挨拶に立った川上欽也取締役兼執行役員は次のように述べた。

「横浜ゴムは天然ゴムをタイ、インドネシアから購入しており、テックビーハンはタイにおける大手購入先の1社となっている。しかし現在、横浜ゴムへの供給を中心に操業するテックビーハンの天然ゴム加工工場は、治安が不安定なマレーシアとの国境近くにあるため、安定供給面でやや難点があった。完成した天然ゴム加工工場が所在するスラタニ県は治安が安定しており、供給面での不安も解消する。非石油系資源である天然ゴムの需要は年々増加しており、同時にタイヤの高性能化に伴い材料精度の向上が進んでいる。自社系列の天然ゴム加工工場を運営することによって、バラツキの少ない高精度な天然ゴム加工方法の蓄積、天然ゴムの物性コントロールと品質管理能力、天然ゴムの使用比率を高めた高性能タイヤ開発など、様々なメリットの派生を期待している」

新工場は横浜ゴム90%、テックフー(テックビーハンの100%子会社)5%、タビーサックホールディング(ボンバンディットグループの投資会社)5%出資による合弁会社ワイ・ティー・ラバー(資本金約3億円)によって建設された。10億円を投じ2009年1月から工事を進めてきた。月産生産能力3,000トンで操業を開始する。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

竣工したワイ・ティー・ラバーの天然ゴム加工工場

竣工したワイ・ティー・ラバーの天然ゴム加工工場