ニュースリリース

横浜ゴム、コンベヤベルトの主力商品として「Duotex」シリーズを新発売

2012年10月15日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)は、コンベヤベルトの主力商品として新開発した「Duotex(デュオテックス)」シリーズの販売を10月から開始する。

「Duotex」は砕石、セメント、木材チップ、石灰などの各種バラ物搬送に適した一般用途向けシリーズで、主に国内の砕石場やリサイクル工場、生コンクリート工場などで使われる。従来品の「ユニコン」シリーズをモデルチェンジするにあたり、横浜ゴムは徹底的なフィールド調査を実施、ユーザーの要望をもとに「“運ぶ”をささえる」というコンセプトをたて、搬送用ベルトとしての基本性能の底上げをおこないバランスの取れた製品を目指した。新シリーズの展開によりさらなる販売拡大を狙う。

コンベヤベルトは芯体帆布※1とそれを覆い保護するカバーゴムで構成される。今回のモデルチェンジでは芯体帆布を全て2プライ(層)とし、従来品よりもエンドレス部※2の安定性を向上させたものとしている。更に柔軟性にとんだ2プライ構造の利点を活かし、従来品に比べコンベヤシステムのプーリ径を小さくすることが可能となり、よりコンパクトな設備設計が図れるものとした。製品の寿命を大きく左右するカバーゴムについては「Duotex」用に耐摩耗性に優れるゴムを新開発した。ベルト伸び※3については好評を得ていた従来品と同等レベルの低伸張性を確保している。

※1 芯体帆布…コンベヤベルトを補強し運搬物を支える役割を果たす。主な材質はナイロン、ポリエステルなど。
※2エンドレス部…コンベヤベルトを輪状にする際にできる両端部の貼り合わせ部分。
※3 ベルト伸び…コンベヤシステムにはベルトにテンション(張り)をかける装置が備わっている。低伸張のベルトはこの装置をコンパクトにできるメリットがある。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

コンベヤベルト「Duotex」シリーズ

コンベヤベルト「Duotex」シリーズ