ニュースリリース

横浜ゴムの環境技術が米国カードライト社より表彰

2011年03月08日

  • 経営関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)の環境技術がカシューオイル製品※のリーディングカンパニーであるカードライト社(米国)が実施している「Mortimer T. Harvey Award 2010」を受賞した。表彰式は2月24日(木)にヒルトン東京(東京都新宿区)で行われ、当社からは川上欽也取締役執行役員および受賞者4名が出席し、カードライト社のトニー・ストニス社長より表彰状を授与された。

受賞した横浜ゴムの環境技術はカードライト社のカシューオイル製品を利用したもの。従来は廃棄されていたカシューナッツの殻から抽出されたカシューオイルを基にした原料をタイヤの補強部材であるビードフィラー用ゴムの組成に採用することで、資源の有効活用や天然素材使用の面から環境保全に貢献する。当該ゴム組成物は加硫前には剛性が低いためタイヤの成形作業性に優れるとともに、加硫後には高い弾性を発揮し操縦安定性の向上などに寄与する。同技術は1991年に日本、1993年に米国の特許を取得している。今回、横浜ゴムが約20年前にカシューオイル製品を利用した特許技術を開発、実用化することにより、長年にわたって環境保全に貢献した点やカシューオイルの商業化を推進したことが高く評価され受賞に至った。

「Mortimer T. Harvey Award」は1998年からスタートし今年で12回目となる。カシューオイル製品や技術の発展を目的に、カシューオイルを利用して社会的に貢献した企業や研究者などを表彰する。

※カシューナッツの殻から抽出したオイルで製造した製品でコーティング、印刷、ゴム、特殊ポリマー産業などで広く利用されている。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

表彰盾を手にする受賞者4名。後列はカードライト社の トニー・ストニス社長と(右)とティモティ・ストニス副社長

表彰盾を手にする受賞者4名。後列はカードライト社の トニー・ストニス社長と(右)とティモティ・ストニス副社長