ニュースリリース

車いす用除圧機能付きエアーセルクッション「Medi-Air1」を発売

全自動で最適な体圧分散を実現し、血流促進にも効果

2010年09月27日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、臀部の血流促進に効果のある『車いす用除圧機能付きエアーセルクッション「Medi-Air1(メディエアワン)」』を9月29日に正式発売する。同商品は底付き検知センサーとコンピュータ制御によってエアーセル内の空気圧を全自動で調整できるのが特徴で、使用者にとって最適な座面状態を維持できる。こうした底付き検知センサー付きエアーセルクッションの発売は世界でも初めてとなる。2007年に開発して以来、モニター販売を通じて使用者や専門家(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、車いすエンジニアなど)の意見を聞き、改良を重ねてきた。発売サイズは幅×奥行きが340×約352mmと390×約400mmの2種類で、価格はオープンプライス。

車いす使用時は床ずれ発生の危険性あるいは痛みが高まることから、臀部にかかる圧力の低下や分散が重要となる。床ずれは、同じ姿勢を長く続けることによる血行の悪化により皮膚や皮下組織が壊死(えし)してしまう現象である。「Medi-Air1」は底付き検知センサーによって常に臀部を浮上させているため、圧迫を和らげ血流低下を軽減する。また、使用者の体型や体重に合わせて自動的にエアーセルが変形し座面全体で臀部をサポートするため、最適な体圧分散状態を実現する。交互に膨縮を繰り返すエアーセルが筋肉や皮膚を刺激することで、血流改善効果も得られる(東京大学真田研究室の実験結果による)。こうした体圧分散機能、血流循環促進機能に加え、体幹の傾きを防止し、安定したすわり心地をキープする独立式空気配管を配置。また、エアーセルは100mmと75mmの2種類の高さを用意しており、使用者の状況に合わせて自由に組み合わせることができる。バッテリー式で1回の充電で約10時間の使用が可能。

 今回の販売ではモニター制度を導入しており、購入前に商品を試すことができる。「Medi-Air1」の専用ウェブサイト(http://www.yrc.co.jp/medi-air/)から応募できるほか、同サイトでは使用方法や使用者の感想などを見ることができる。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

「Medi-Air1」の外観と 本体内部

「Medi-Air1」の外観と 本体内部