ニュースリリース
フィリピンの乗用車用タイヤ生産販売拠点が完全ゼロエミッション達成
2010年07月16日
- 経営関連
- サステナビリティ
横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)のフィリピンの乗用車用タイヤ生産販売会社であるヨコハマタイヤフィリピン(Yokohama Tire Philippines Inc.=YTPI)が廃棄物の埋立処分量をゼロにする完全ゼロエミッション※1を達成した。2010年6月、工場から排出する全ての廃棄物の処理委託先での処理工程図に基づく現地検証を完了し、目標達成を確認した。
YTPIは2006年からゼロエミッション※2活動を開始。オフィスから出る紙ゴミのリサイクルから始め、その後、各課および生産工程ごとにペットボトルやプラスチック容器、空き缶などリサイクル可能な再生資源を分別して集める「リサイクル・コレクション・イベント」を実施。さらに2009年11月からは各課、各生産工程から選出した代表者によるゼロエミッション活動推進チーム“ZERO”(Zero Emission Responsible Officer)をつくり、毎月パトロールを実施して分別徹底の維持、管理を進めるなど全従業員参加で目標達成に取り組んできた。今後は廃棄物の100%再資源化※3を目指す。なおCSRの一環として、工場で発生するゴム屑や使用済み容器などの一部を利用して樹木用ポットや椅子、テーブル、ゴミ箱などを作り、それらを地域の学校や病院、公共施設に寄付するなど地域貢献活動も行っている。
横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」で定めた「トップレベルの環境貢献企業」になるための行動指針のひとつに「トップレベルの環境対応」を掲げている。この宣言における重要課題のひとつとして、国内外生産拠点での廃棄物削減に取り組んでいる。国内では2006年3月以降、全 8生産拠点で完全ゼロエミッションを継続しているほか、2009年度末までに全生産拠点で産業廃棄物の100%再資源化を達成した。海外は2011年度末までに全生産拠点での完全ゼロエミッション達成を目標に活動を展開している。すでにYTPIと中国の乗用車用タイヤ生産販売拠点である杭州横浜輪胎有限公司で目標を達成しているほか、タイの乗用車用およびトラック・バス用タイヤ生産拠点であるヨコハマタイヤマニュファクチャリング(タイ)でゼロエミッション目標をクリアしている。
※1:直接埋立て処分される廃棄物の量をゼロにすること。
※2:直接埋立て処分される廃棄物の量を全排出量の1%未満にすること。
※3:事業活動に伴い発生する不要物の最終処分量(=直接埋立処分量+有効利用を伴わない焼却処分量)をゼロにすること。