ニュースリリース

タイヤ系列販売店約150社にWeb会計システム導入

連結決算の早期処理に向け

2002年08月26日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、タイヤ系列販売店約150社の会計処理をインターネットを利用したWeb会計システムに統一する。財務状況をリアルタイムで把握するとともに、連結決算業務を効率化することが目的で、来年10月から本格的に稼働させる計画。システムには、会計システムのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)専門会社であるビジネスオンライン(株)(本社:東京、社長:藤井博之)の「Bridge」を採用する。
2002年3月末の横浜ゴムの連結対象子会社は209社で、このうちタイヤ系列販売店は約4分の3を占めている。従来これらタイヤ系列販売店の会計処理は、複数の異なる会計ソフトが使用され、連結決算時に一旦表計算ソフトに変換し本社の連結決算システムに再入力して集計していた。こうした煩雑な業務を簡素化しスピードアップするには、会計ソフトの統一とオンライン化が課題だったが、自社独自でネット化するには負担が大きかった。
Web会計システムは、ビジネスオンラインが中小企業の会計システム支援ツールとして開発・販売しているもので、パソコンとブラウザー(ホームページ閲覧ソフト)があれば簡単に利用でき、しかも会計ソフトの開発、保守などが集中化されてコストも圧縮できる。横浜ゴムではこうした利点に着目し、ビジネスオンラインに市販用ソフトの一部改良による専用システム化を依頼、全国のタイヤ系列販売店に全面的に導入することを決定した。
今年6月、東京証券取引所は上場企業に対し、2004年度から四半期ごとの連結決算開示を義務付ける行動計画を発表した。横浜ゴムは2003年9月までに全てのタイヤ系列販売店への導入を終了させ、同年10月から本社の連結決算システムに取り込み、連結決算業務を効率化する方針。