ニュースリリース

弾性接着剤ハマタイト「HQ・ONE」 開発

幅広い素材に対応、速硬化で工期短縮にも貢献

2005年02月02日

  • 工業品関連

 横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、ウレタンエポキシ系の1成分形接着剤ハマタイト「HQ・ONE」 を開発、3月から本格的に販売を開始する。多種の素材を接着できるほか、耐久性に優れ変形に強いのが特徴。また、硬化スピードが速いため工期短縮も図れる。当面は使用環境の厳しいトラック、コンテナなどをターゲットに販売促進を図るが、住宅の外壁タイルや屋根瓦など幅広い用途に投入していく予定。

 車両架装に使われる接着剤は現在、変成シリコーン系やポリウレタン系が主流だが、横浜ゴムは今回、独自の分子設計や配合技術を生かしてエポキシとウレタンの長所を併せ持つ新タイプの接着剤「HQ・ONE」を開発。エポキシの強い接着力とウレタンの高弾性を両立するなど、大幅な性能アップに成功した。塗装アルミ・PVCなど難接着素材との接着性でも変成シリコーン系の性能を上回る。また、配合に新しい硬化制御技術を導入することにより、顧客の要求に合わせた短時間硬化を実現した。

 「HQ・ONE」は、異なる素材を組み合わせた架装物でも接着剤を使いわける必要がなく、作業効率を上げられる。また、強い接着力と高弾性を併せ持つため、耐久性が高く、振動や温度伸縮などによる変形に対応でき架装物の長寿命化も図れる。硬化スピードは、気温23℃で従来品(変成シリコーン系シーリング材「スーパーワン」)の半分の約30分。低温環境下での硬化時間も大幅に短くなった。特に冬場に屋外で架装作業を行う場合、生産リードタイムを大幅に短縮できる。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

HQ・ONE

HQ・ONE