横浜ゴム（社長：南雲忠信）は、スポーツ系フラッグシップタイヤである「ADVAN」のコンセプトを拡大し、新しいグローバル・フラッグシップ・ブランドとして、2005年から日本を含む全世界で積極展開する。「ADVAN」を全世界に紹介するのは初めてのこと。

今回新たに発表する「ADVAN」は、横浜ゴムの「グローバル」「高性能」を象徴するフラッグシップ・ブランドとしてスタートする。これまでのスポーツタイヤだけにとどまらず、高性能なフラッグシップタイヤの商品開発や、モータースポーツ活動、世界有数のカーメーカーやチューナーなどとの共同開発を全てこのブランドの下に積極展開する。「ADVAN」は横浜ゴムの最高峰の技術を投入し、高性能・高品質と、ハイパフォーマンスイメージを一層高める横浜ゴムのグローバル・フラッグシップ・ブランドとして育てていく方針。

「ADVAN」は1978年の誕生以来、日本を中心にスポーツ性能特化型商品として高い評価を得てきた。今後はそのブランドコンセプトを「最高峰」「高性能」と捉え、スポーツタイヤの商品開発はもとより、ラグジュアリータイヤやSUVタイヤなど、あらゆるカテゴリーの最高峰タイヤブランドとして展開する。今回の「ADVAN」世界戦略の商品としては、スーパースポーツ向けの「ADVAN Sport（V103）」と、スーパーSUV向けの「ADVAN S.T.（V802）」を2005年から発売する。「ADVAN Sport」は、超高速性能を第一に誇りながら、乗り心地や静粛性なども高めた新しい概念の高性能タイヤ。スーパースポーツやハイパワーサルーンにふさわしい性能を備えている。「ADVAN S.T.」はこれから拡大が予想されるSUV向けタイヤで、特にハイパワースーパーSUV向けの性能を有する。アウトバーンやニュルブルクリンクなど高速ステージでの開発を重点的に重ね、超高速性能を重視して開発した。「ADVAN Sport」「ADVAN S.T.」の日本発売は2005年夏を予定。

モータースポーツもこれまで海外レースではYOKOHAMAブランドの名の下に展開してきたが、今後は「ADVAN」を中心に行い、「ADVAN」ブランドの存在感を高める。グローバルなレースカテゴリーに参戦し、世界のモータリストに「ADVAN」ブランドを広めていく。

カーメーカーやチューナーとの共同開発も「ADVAN」ブランドで積極的に行う。本戦略で第一号の承認タイヤとなったのは、英・ベントレーモータース社の「Continental GT」に装着された「ADVAN Sport」。4シータークーペで世界最高速（318km/h）を誇る「Continental GT」の20インチモデル共同開発に参加し、過酷な開発を経てこのたび正式に独占装着された。今後もこのような共同開発を「ADVAN」ブランドで展開していく。

なお、「ADVAN」世界戦略に伴い、ブランドロゴマークも順次変更していく。