ニュースリリース

ECOレーシングタイヤをWTCCにワンメイク供給

2009年09月29日

  • モータースポーツ
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は「FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)」のワンメイクタイヤサプライヤーとして、2010年から2012年シリーズに環境性能を高めたECOレーシングタイヤを供給する。当社は2006年から同レースに「ADVAN A005(ドライ用)」「ADVAN A006(ウェット用)」を供給している。

今回開発したECOレーシングタイヤはゴムに配合するオイルを変更した。2010年から欧州で使用が禁止される従来の芳香族系オイルを多環芳香族成分(PCA)の少ないオイルに切り替え、さらに乗用車用エコタイヤ「DNAアースワン」に採用したオレンジオイルを配合している。オレンジオイルはゴムをしなやかにし、グリップ力を向上させるため、環境性能を高めながら従来タイヤと同等レベルの操縦安定性やドライ・ウェットグリップを実現した。

横浜ゴムグループは中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」の基本方針のひとつに「トップレベルの環境貢献企業になる」を掲げ、商品開発においては「2017年までにすべての商品を環境貢献商品にする」ことを目標としている。ECOレーシングタイヤの開発もそうした活動の一環として積極的に取り組んでおり、昨年の「十勝24時間レース」では非石油系資源の使用率を高めたECOレーシングタイヤで参戦している。こうしたレース活動で培ったデータを活かし、走行性能と環境性能を高いレベルで両立したタイヤ開発を進めていく。