ニュースリリース

ダブルカーカスホースの新商品を発売

海上汚染対策をさらに強化

2010年04月19日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、海上での原油輸送などに使う油漏れ検知機能付きダブルカーカスホースの新商品を発売した。このホースは補強のためのカーカス層が2層あり、内側のカーカス層が破裂しても外側のカーカス層で海への油流出を阻止できるのが特徴。新商品は油漏れ検知機能の精度を高めたほか、内部の高圧破裂に耐えられるよう外側カーカス層の衝撃吸収力を大きくし、油漏れ対策をさらに強化している。

ダブルカーカスホースは内側カーカス層が破裂しても外からはわからないため、ジョイント部に内部の油漏れを目視で検知できるオイルポット窓を取り付けている。内側カーカス層が破裂すると、油がカーカス層間のバッファ(スポンジ)層に侵入し、圧力上昇で油がオイルポット窓に到達。窓から油が見えることで油漏れがわかる。しかし、破裂の位置がオイルポット窓から遠いため、輸送圧力が低く油がオイルポット窓に到達しにくい場合や、透明な油の場合は漏れを検知しにくかった。

新商品のオイルポット窓は、内部に割れやすい白色ガラスのディスクを挿入したのが特徴。内側カーカス層が破裂しバッファ層の圧力が上昇すると、圧力がオイルポット窓に伝わり、ディスクが割れ、窓の色が赤く変わる。油がオイルポット窓に到達しない低い圧力でもディスクが割れるうえ、油の色に関わりなく赤いシグナルが出るため、従来よりも高い精度で油漏れを検知できるようになった。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

新開発のオイルポット窓を取り付けたダブルカーカスホース。

新開発のオイルポット窓を取り付けたダブルカーカスホース。

通常のオイルポット窓は白色(上)。 内部の油漏れを検知すると窓が赤に変わる(下)。