ニュースリリース
化粧室ユニットをアメリカン航空に供給
ゆとりや快適さを追求した交換用モデル
2009年04月30日
- 工業品関連
横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)の化粧室ユニットが米国の航空会社、アメリカン航空のボーイング757型機に採用された。丸みをおびたやわらかなデザインフォルムや、室内を広くするため外側に湾曲させたドアなど、ゆとりや快適さを追求した設計が高く評価された。同モデルを導入した757型機は、2009年1月から米国内で運航している。今後、約500基の化粧室ユニットを納入する予定。
そのほか、カーブをつけたディスペンサーカバーでシンク上のスペースを広げ、手を洗いやすくした。照明にもこだわり、顔色が映えるようミラーサイドに間接照明を付けたり、シンク近くには手元を明るくするLEDタスクライトを設けている。また、客室乗務員に便利なよう、ミラーの裏に棚を設けるなど純正品として納入していたモデルの2倍の収納スペースを確保。さらに機体の燃費改善に貢献するため、材料を見直すことで1基の重さを100kgに抑え、純正品モデルより10%の軽量化を実現した。
757型機はボーイングの代表的な中型旅客機で、横浜ゴムが化粧室ユニットを独占供給していた。2005年に生産終了しているが、現在も多くの機体が運航中で近年、内装のリフォーム需要が増えている。新モデルは、こうした内装リフォームで他社と差別化を図りたい航空会社のニーズに応えるために開発した。