プライベート感満喫! 絶景道中も楽しいキャンププラン 【関西編5:和歌山エリア】

キャンプライフ、楽しんでいますか?? 今回は、自然の中で特別な時間を過ごしたい皆さんのために「プライベート感」たっぷりのキャンプ場を紹介します。実際にクルマを走らせ、全キャンプ場の実地取材を敢行! 行かないとわからない肌感までお伝えします。「絶景道中も楽しいキャンププラン関西編」第5弾では、和歌山エリアを巡ります。さあ、出発!
2023.07.10

近畿地方の南部、日本最大の半島である紀伊半島の南西側に位置している和歌山県。南北に長い海岸線が続き、温暖な気候が特徴。世界遺産の高野山や熊野古道、熊野三山をはじめ、南紀白浜温泉、パンダで有名なアドベンチャーワールドなど、エリアによって観光スポットが盛りだくさん。奥深く神秘的な山中のキャンプ場や、海の名所が近いキャンプ場など目的地までのドライブも楽しいエリアです。

花園BASE(和歌山県かつらぎ町)

高野山麓の大自然に抱かれたキャンプ場がこちら。曲がりくねった山道をしばらくドライブして、かなり標高が上がったところに古民家やコテージが出現。2019年に「花園BASE」としてリニューアルしたキャンプ場で、おすすめは会員限定の「天空キャンプサイト」。「和歌山県朝日夕陽100選」に選出された見晴らしです。

ティラノサウルスが迎えてくれる天空キャンプサイト入口。この恐竜館内でインドアキャンプもできるそうです。

高野山麓でプライベート感十分なアウトドアを!

花園BASEの管理棟。マスコット犬、空さんが出迎えてくれます。ペットを連れて楽しめるロフト付きのコテージやキャンプサイト、ドッグランもあるキャンプ場です。

ここが快適!プライベート感のツボ

空さんの案内でやってきたのは、プライベート感最高な天空キャンプサイト。冒頭では夕景を紹介しましたが、空が大きく開けていて、夜には満天の星空の下でのキャンプが楽しめます。

上の写真の背面には山が迫り、手前には恐竜館の建物。こちらではテラスを利用したライブ演奏のイベントも催されます。

会員限定「Forestキャンプサイト」。廃校の建物の表と裏にそれぞれキャンプサイトが設定されています。入会金1万円(年会費無料・永年会員保証)を収めるだけで特別な場所でのキャンプができるほか、チェックイン/アウト時間が遅くてもOKとなるなど、気軽に何度でもリピート利用したくなるサービスです。

花園BASEの“船長”こと肥後さん。当キャンプ場のほか3カ所の管理・運営をしています。いずれのキャンプ場でもサービスの共通テーマは「時間」。誰もが心地よく過ごせる空間を提供できるように、目配りはとっても繊細です。

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

花園BASEのコテージは全棟にBBQテーブルと簡易キッチンを完備。ペットと一緒に宿泊、バリアフリー対応、大人数OKなど希望の滞在スタイルで選べます。

高台にある窓からの眺望が美しいコテージ。広いバルコニーではBBQもできます。

最後にヒトコト

管理者の肥後さんは、以前はファッション業界で活躍したり、歌手・加山雄三さんの所有するクルーザー「光進丸」のクルーだったり、キャンプ場の管理者に至るまでのライフストーリーが超絶ユニークな痛快人物です。詳細は、ぜひ皆さんが花園BASEを訪れて、焚火を囲みながらお話を聞いてみてください!

花園BASE(和歌山県伊都郡かつらぎ町花園梁瀬919) 公式Webサイト

https://hanazonobase.com/base/

  
  
  

グランパスinn白浜(和歌山県白浜町)

和歌山県の山間部から西に向かってドライブ。海岸線に接近すると一気に南国的で明るいムードに変わります。白砂のビーチで有名な海水浴場にも近い「グランパスinn白浜」は、BBQ、キャンプ、温泉などアウトドアのアクティビティが充実している施設。こちらの建物は、キャンプ場の受付もあるロッジ風プチホテルです。

白浜の海に沈む夕日を臨むシーサイドビュー

ホテル棟にも近い高台にあるオートキャンプ場。白浜の海を見渡す風景が広がります。海に沈む夕日を眺めながらBBQなんて最高ですね。

キャンプサイトは電源のあり/なしの違いがあるA・Bの2区画。いずれもペットOK、車両乗り入れOKです。

ここが快適!プライベート感のツボ

グランパスinn白浜には、通常のオートキャンプ場のほかに、トレーラーハウスやプライベート空間でくつろげる「パオ」にも宿泊可能。三角屋根がかわいらしいパオには、ベッド4台を設置。グランピングを楽しむことができます。

3種類のトレーラーハウスが選べるプランが用意されています。手軽にアウトドアが楽しめて、プライベート感も確保できるのでおすすめ!

ハイグレードなトレーラーハウス「コンフォートキャビン」は、ブルーに白の縁取りがおしゃれ。

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

こぢんまりしたムーンロッジ。テレビ、冷蔵庫、エアコンを備え、四季を通じて快適。ロッジ前でのBBQもできます。

キャンプ場からの眺望。夏は海水浴場で遊んで、夕方からBBQという過ごし方が最高かもしれません。

最後にヒトコト

キャンプ場利用者のメインはファミリー層で、アドベンチャーワールド(白浜町にある動物園、水族館、遊園地が一体になったテーマパーク)への拠点としてよく利用されているそうです。
京阪神方面から2時間半ほどのドライブで南紀白浜に到着。ビーチやアドベンチャーワールドで遊べて、宿泊はキャンプ。さらに白浜の名湯まで楽しめてしまう休日、最高ですね!

グランパスinn白浜(和歌山県西牟婁郡白浜町千畳敷2953-3) 公式Webサイト

http://www.grampus.biz/index.html

キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

白良浜海水浴場
写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

海と温泉のリゾート、南紀白浜といえば美しいビーチ。約620mにわたって続くビーチの砂は白くてサラサラ。9割が珪酸を含む石英砂だそうです。エメラルドグリーンに輝く海、ヤシの木の並木が、リゾート気分を盛り上げてくれます。
  
  
  

WATAZE OUTDOOR おとなしの郷(和歌山県田辺市)

荘厳で神秘的な深い山々に抱かれた熊野は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている由緒ある聖地。その中心となる熊野本宮大社までクルマで約10分の川沿いにあるアウトドアフィールドが「おとなしの郷」です。渡瀬(わたぜ)温泉の温浴施設、キャンプ場、コテージを併設しています。

世界遺産・熊野でキャンプと温泉を楽しむ!

熊野川の支流、四村川のほとりにあるテントサイト。熊野古道を訪ねつつキャンプを楽しむお客さんに人気の施設です。取材当日も平日に関わらず、バイクのツーリングやオートキャンプの利用客が滞在していました。

ここが快適!プライベート感のツボ

熊野山中の澄んだ空気のなか、川のせせらぎ、鳥の声を聞きながらゆったりと過ごせます。フリーサイトとバイク乗り入れ可能サイトが合計約30区画、そのほか予約可能なサイトが7区画、AC電源付きで車両乗入れ可能なオートサイトが3区画あります。

熊野古道巡りのツーリングとキャンプを両方満喫! 広々したキャンプサイトなのでプライベート感満点です。キャンプ場のトイレはすべてシャワートイレで快適。

ファミリーやグループで訪ねるならコテージ(全10棟)の利用もおすすめ。全室エアコン、トイレ、キッチン、寝具などを標準装備。準備不要で気軽なアウトドアが楽しめます。

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

サウナがあればどこでも生活していける! そんな勇者にとってうれしいサウナテント。熊野山中でワーケーション、長期滞在なんていいかも。敷地内全域でWi-Fiを利用できます。

サウナテント内部。薪ストーブの上で温めたサウナストーンに水をかけ、蒸気で蒸らすロウリュウ(フィンランド式サウナの入浴法)で、いい汗を流しましょう。

敷地内にある温泉センター「おとなしの郷」。地元住民が日々利用する公衆浴場です。キャンプ場利用客はフリーで利用できます。

キャンプ場からクルマで7分。「熊野和紙体験工房おとなし」では、伝統和紙「音無紙(おとなしがみ)」の紙漉きづくりを体験できます。

最後にヒトコト

「おとなしの郷」の運営会社は、この温泉地のキャンプ場を“再生”させるために地元の有志が協力して立ち上げた会社です。資金を工面したり、施設を修復したり、お客さんに喜んでもらう環境づくりに取り組んだりして約5年。ここまでの人気キャンプ場に育ててきました。
レンタルギアのコダワリはかなりのもので、ソロストーブやチェア、焚き火台、望遠鏡まで、「コレ欲しかったやつ!」と声が上がりそうなアイテムを取りそろえています。運営スタッフのおもてなしへの熱意が感じられるキャンプ場でした。

WATAZE OUTDOOR おとなしの郷(和歌山県田辺市本宮町渡瀬45-3) 公式Webサイト

https://hongu-otonashi.com/

キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

熊野古道
写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

古くから神々が宿る聖地とされてきた紀伊山地に連なる熊野の山々や森。熊野古道とは、熊野本宮大社(本宮)、熊野那智大社(那智)、熊野速玉大社(新宮)の「熊野三山」を詣でる参詣道の総称です。紀伊半島の全ての熊野古道を合わせると1,000kmにも達します。東京・大阪間が約500kmですから、途方もない道のりです。
  
  
  

この記事を書いたライター

溝口ツトム(みぞぐち・つとむ)

フォトエディター。小さな出版社勤務を経てフリーランスに。紙やWeb媒体の〈中身〉制作に従事しており、某大手カメラメーカーのコンテンツ制作もしています。初代マイカーは、5速MTの2代目スターレット(トヨタ)。以来、小さくて丸っこいクルマが好みです。


カテゴリ

横浜ゴム株式会社
あなたにおすすめの記事