地域の個性が豊かな長崎県。3エリアのドライブプランをご紹介!(長崎市内編)

「長崎」と聞いて、みなさんはどんなイメージが浮かぶでしょうか。鎖国時代に日本の交易窓口として開かれていたことから異国情緒にあふれ、みどころの多さから一度は訪れてみたいところですよね。
 
しかし、観光で足を運ぶとなったら、多くの方が県都・長崎市を真っ先に候補とすると思いますが、県としての長崎は実に広く地域ごとの個性が豊かな地です。

そして、背景には幕藩体制時代の区割りに影響された部分も見られ、現代に受け継がれている文化や伝統に触れることで、より長崎を深く知ることが出来るでしょう。

今回の「長崎市内編」では県都・長崎市の定番スポットの他、ぜひ立ち寄ったり、体験していただきたいスポットをまとめてみました。
2022.09.22

長崎市でお薦めの癒しスポットと美味いもの巡り!!

長崎市は「平和公園」をはじめ、数多くの観光スポットが存在する街です。福岡市からは九州道と長崎道を利用しておよそ2時間、長崎ICの先にある終点は長崎市中心部にあるのでアクセスはとても良好です。

また、西九州新幹線の長崎~武雄温泉間が2022年9月に開業、福岡・博多駅からの在来線特急にリレーするかたちで運行され、鉄道でのアクセスもより便利になりました。

空路であれば長崎空港へは、東京(羽田&成田)、大阪(関西&伊丹)、名古屋(中部)と三大都市圏から定期便が就航しており、飛行機とレンタカーを使ったドライブ旅行を楽しめます。

そんな長崎市、ぜひ訪れていただきたいスポットをご紹介していきましょう。

鉄板ドライブコース

数ある長崎の名所、その中で橋と言えば……。
 
もう説明の必要は無いかもしれませんね、誰もが真っ先に思いつくであろう「眼鏡橋」です。

長崎でここは絶対に外せない、鉄板中の鉄板スポットと言える橋です!!

中島川にこの橋が架けられたのは1634年、実に400年になろうとする長い歴史を刻んでいます。日本で初めて作られた石造りのアーチ橋で、1960年には国の重要文化財に指定されました。名称の由来はそのものズバリ、橋の様が眼鏡に見えるから。半円形のアーチは川の水面に写る姿とあわせてみれば、それはまさに“丸メガネ”そのものです。

なお、眼鏡橋は車で通行することは出来ません。近隣にあるコインパーキングなどを利用して、この風情ある橋を散策してくださいね。

眼鏡橋 - 長崎国際観光コンベンション協会

https://www.at-nagasaki.jp/spot/95/

【穴場スポット①】長崎ペンギン水族館

世界のペンギンが勢ぞろい!! 愛らしい姿に癒される一押しの水族館です。


日本は世界に名だたる“水族館大国”だということ、みなさんはご存じでしたか?
 
休日のデートや家族でのお出かけ先として人気の水族館、日本動物園水族館協会の加盟施設だけで北海道から沖縄までの全国に50ヶ所が存在しています。さらに非加盟の施設も含めれば100ヶ所を超えるとも言われ、人口あたりの施設数が世界一との見方もされています。


そんな水族館の中で、「長崎ペンギン水族館」は個性的な展示が人気を集めています。その名の通り主役はペンギン、9種類130羽のペンギンたちが飼育されているのです。世界に生息するペンギンは前部で18種類ですから、その半分を長崎で間近に出来るということですね。

大小さまざまなペンギンたちが過ごす様子は、眺めているだけで心が癒されます。それぞれの種類が持つ個性も見られて、仲良くしていたり、時にじゃれあったりする姿は、見ていて飽きることがありません。また、屋外には「ふれあいペンギンビーチ」が設けられ、ここは自然の海や砂浜で過ごすペンギンたちを観察できる世界初の施設となっています。

長崎ペンギン水族館

https://penguin-aqua.jp

【穴場スポット②】稲佐山・鍋冠山

日本新三大夜景、その美しさを余すところなく眺めてみましょう!

夜景の名所は全国にいくつもありますが、長崎市の夜景は2015年に夜景観光コンベンション・ビューローから「日本新三大夜景」のひとつに認定されました。もちろん認定される前からその美しさには定評があり、夜景は長崎観光で欠かせない要素のひとつであり続けています。

さて、そんな長崎夜景を楽しむなら、まず足を運びたいのが稲佐山(いなさやま)。

市街地の西に位置する標高333mの山はロープウェイが麓から山頂まで運行されているほか、車でもアクセスは可能です。

ただし、山頂駐車場は週末や繁忙期の夜間について一般車両の利用が制限されており、この場合は山頂手前800mの中腹駐車場を利用することになりますが、収容台数が多くないので注意しましょう。

この稲佐山から望む夜景は「1000万ドルの夜景」と称される美しいものですが、もう一ヶ所ぜひ足を運んでいただきたいのが「鍋冠山 (なべかんむりやま)」です。

こちらは稲佐山に対して長崎港をはさんだ反対側に位置しており、より市街地中心部を間近に望むロケーションとなります。

また、長崎のランドマークでもある「女神大橋」も、ライトアップされた姿はとても美しいですよ!

グラバー園などの観光スポットからも近いので、こちらからの夜景もぜひお楽しみくださいね。

稲佐山公園

https://www.inasayama.com/

鍋冠山公園 - 長崎県観光連盟

https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/60842

【穴場スポット③】押さえておきたいグルメとお土産はこちらで

長崎の美味しいものを食べて、そしてお土産にも忘れずに!

長崎のグルメと言えば、代表的なものだけでもいくつも思い浮かぶところです。その中でぜひ味わっておきたいもの、その一つめが「トルコライス」。

この料理、長崎市内の洋食店や喫茶店では定番メニューで、ひとつのお皿にピラフ、スパゲティ、トンカツが載せられたものですが、国名を冠するものの「トルコライス」そのものはトルコ料理ではありません。その起源は諸説ありますがピラフはトルコ料理なので(トルコでは“ピラウ”)、ここが名称の由来であると言えそうです。

そして「トルコライス」をいただいたあとは、「ミルクセーキ」をデザートに。

一般的には飲み物として認識されているメニューですが、長崎ではシャーベット状で供される“食べ物”です。

長崎でお土産の定番と言えば「カステラ」。駅や空港、高速道路のサービスエリアなどでもお土産コーナーの目立つところに並べられています。ここでお薦めしたいのが、眼鏡橋の近くにお店を構える「岩永梅壽軒(いわながばいじゅけん)」です。

創業1830年と長い歴史を刻んでおり、1902年に建てられた店舗は現在も街のシンボルとして親しまれています。こちらは和菓子屋さんですが、カステラの製造も行っています。

ただ、基本は受注販売で予約数より多く出来た時にのみ店頭販売を行うというスタイル。人気の商品で早いときには開店から数分で売り切れることもありますので、開店時刻に訪れるのがお薦めです!

最後にもうひとつ、スーパーマーケットなどで購入出来る長崎土産をご紹介します。それが「金蝶 (きんちょう)ソース」。

ウスターソースですが長崎の郷土料理である「皿うどん」に欠かせない相棒です。このソースをお好みでかけ、自分にピッタリの味を作るのが“お約束”。市内の食堂などではテーブルに置かれていることも多い地元で愛されるソース、ぜひ買い求めて自宅で皿うどんを味わうときに使ってみてくださいね。

岩永梅壽軒

https://www.baijyuken.com/index.html

金蝶ソース – チョーコー醤油

https://chokoshoyu.shop/page/kincho-souce

最後に

長崎市内は路面電車が走っているので、電車軌道内で停車しないことや電車用信号と自動車用信号を見間違えないように注意が必要です。また、これはドライブガイド記事で書くべきか悩ましいところでもありますが、あえて車を駐車場に停めて充実した公共交通機関を活用して市内のスポットをまわるというのも一考の余地ありです。

今回ご紹介したスポットは、長崎県を楽しめるほんの一部。まだまだ長崎県にはご紹介しきれていない楽しさや美味しさが盛りだくさんで、何度通っても訪れるたびに新しい発見や出会いが待っています。

「長崎県ドライブプラン」の記事

この記事を書いたライター

斉藤 武浩(さいとう たけひろ)

モータースポーツや自動車関連イベントなどの取材を通じて全国を自分の車で飛び回っており、年間の走行距離はおよそ4万km、ホテル宿泊数は100泊以上という生活を続けている。Webサイトのディレクションの他、コンテンツづくりのためのレポート執筆や写真撮影も行っている。


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