大阪発、隣接三府県の魅力を再発見ドライブ(和歌山編)

大阪からの日帰りドライブ、あなたならどこを目的地に選びますか?

京都、和歌山、神戸と見どころの多いお出かけ先が思い浮かぶところですが、今回は「和歌山編」ということで、風光明媚なスポットを中心に各地の美味しいものも楽しめるコースをご紹介してまいります。

関西エリアは関空/伊丹/神戸と三カ所の大きな空港がありますし、新幹線の便が良いので、全国各地からアクセスしてレンタカーを利用したドライブも手軽に楽しめます。

ぜひ本記事をご参考にしていただき、充実した休日をお楽しみください。
2022.08.05

本州最南端の地へ足を運んで伝説と神話に触れる和歌山ドライブプラン

和歌山県は2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコから世界遺産に登録されたこともあり、あらためて多くの観光スポットが注目を集めました。紀伊半島の沿岸部を走る高速道路の整備も進められており、大阪方面からは2015(平成27)年に供用が開始された「すさみ南インターチェンジ」までつながっています。
 
パワースポットを巡る旅も女性を中心に人気ですが、写真におさめたくなる魅力的な風景も盛りだくさんのエリアです。
 
なお、高野山奥の院など施設によっては撮影禁止区域が設けられていることもありますので、現地の案内に従って周囲の参拝者の方々への配慮も忘れることなく、写真撮影も楽しんでくださいね。

【鉄板ドライブスポット】 潮岬(しおのみさき)

一度は足を運んでおきたい本州最南端の地、和歌山県串本町の潮岬。

紀伊半島を訪れたら、ぜひ一度は訪れたいのが本州最南端の潮岬。夏になると台風接近のニュースなどでも耳にする機会が増える地名ですが、眼前に雄大な太平洋が広がっている素晴らしい眺望を楽しめる必訪の“鉄板スポット”です。
ここを訪れたら、本州最南端の碑と一緒に記念撮影をしておきたいですね。

当地にはいくつか本州最南端の表示がありますが、記念碑もふたつ設けられています。また、潮岬周辺では「本州最南端の町証明書」を発行・販売している施設がありますので、これもゲットしておきたいですね。さらに潮岬灯台は全国に16ヶ所ある「のぼれる灯台」のひとつで、地上20mの灯塔からパノラマ眺望を望めます。

一方で、潮岬の全景を眺めたいのなら、岬から1kmほど離れた「潮岬灯台の見える駐車場」もお薦め。こちらは駐車場のみで売店などの観光施設はありませんが、太平洋に突き出ている潮岬の様子を眺めることが出来ますよ。

潮岬 (南紀串本観光協会)

https://kankou-kushimoto.jp/spots/%E6%BD%AE%E5%B2%AC

【穴場スポット①】花窟(はなのいわや)神社

熊野市は世界遺産となっている熊野古道と熊野本宮大社が“鉄板”のスポットですが、あわせて是非足を運んでいただきたいのが「花窟神社」です。こちらの神社は日本書紀に「日本最古の神社」と記されており、全国に8万あまり存在している神社の中でもっとも歴史ある神聖な場所なのです。

ところで神社と言えば、鳥居をくぐって参道を進み、その先にある社殿に参拝するというイメージを誰もが思い描くことでしょう。しかし「花窟神社」には、その社殿がありません。眼前には高さ45mもの巨石がそびえていますが、これが御神体なのです。

この特徴的な花窟神社は「道の駅 熊野・花の窟」に隣接しており、参拝にはこの駐車場を利用出来ますからドライブで立ち寄りやすいロケーション。賑わっている道の駅から神社へ一歩入ると、そこは凛とした空気に包まれているパワースポットです。

【穴場スポット②】橋杭岩(はしぐいいわ)

1200年ほど昔の伝説が残る自然の不思議に触れてみませんか。

弘法大師・空海は、日本史で必ず習う人名ですね。真言宗の開祖であり、高野山を開いたことで広く知られています。

そんな弘法大師にまつわる伝説が残っている地が、串本町の「橋杭岩」。

大師が天の邪鬼と、沖合の島まで一夜のうちに橋を架けられるかの勝負をしたというお話しです。大師は島に向かって杭を次々に作っていきましたが、このままでは負けると思った天の邪鬼が鶏の鳴き真似をして大師に朝が来たと勘違いさせ、大師は作りかけの杭を残して去ったというのです。

そう、大師が作った橋の杭、これが沖合の島に向かって一直線に並んでいるように見えるのが「橋杭岩」。科学的には火山活動と浸食により長い年月をかけて出来たものですが、なるほど実際に訪れてみると伝説が真実であったかのように巨大な岩が並ぶ光景に目を奪われます。

橋杭岩 (和歌山県公式観光サイト)

https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/149/

道の駅 くしもと橋杭岩 (南紀串本観光協会)

https://kankou-kushimoto.jp/spots/%E6%A9%8B%E6%9D%AD%E5%B2%A9

【穴場スポット③】和歌山ラーメン

“穴場”としてご紹介するのは少し憚られる感もあるのですが、和歌山でグルメと言えば「ラーメン」は絶対に外せないところですよね。数多ある全国のご当地ラーメン、その中でも高い知名度を誇るのが「和歌山ラーメン」。

昭和初期の屋台が源流と言われ、いまでは多くの名店も生まれてメディアを通じて全国に広く紹介されており、ラーメンを食べるために和歌山へ足を運ぶという人も珍しくありません。特徴となるスープはいくつかの系譜がありますが、醤油系が基本となっています。

そこで知っておきたいのは、和歌山は日本最古の醤油生産地であるということ。醤油の起源についてはいくつかの説がありますが、有力なものとして現在の和歌山県内の寺院で“たまり”が作られたというものがあります。

細めのストレート麺に醤油系のスープ、そして比較的シンプルな具材というのは和歌山ラーメンの共通項ですが、ほとんどのお店で餃子などのサイドメニューは用意されていません。その一方で鯖の早寿司と茹でたまごが置かれていることが多く、これらをラーメンと一緒に楽しむのが和歌山スタイルであると言えるでしょう。

和歌山中華そば・ラーメン (和歌山市観光協会)

https://www.wakayamakanko.com/gourmet/gourmet1.html

最後に

さて、今回は「大阪発、隣接三府県の魅力を再発見」シリーズの和歌山編ということで、「神話と自然」をテーマにドライブスポットを紹介いたしました。

大阪を拠点としたドライブは、道路網の整備が進んでいることもあってより便利に楽しめるようになっています。

京都北部へは京都縦貫自動車道、和歌山南部へは紀勢自動車道の延伸が進み、神戸方面は大阪と神戸を結ぶ阪神高速道路の3号神戸線と5号湾岸線という2本の大動脈が走っています。

これらの道を活用して手軽に楽しめる日帰りドライブ、あなたならどこを目的地に設定してお出かけを楽しみますか?
 
 
京都編、神戸編の記事は以下よりご覧ください。

「大阪発、隣接三府県の魅力を再発見ドライブ」の記事

この記事を書いたライター

斉藤 武浩(さいとう たけひろ)

モータースポーツや自動車関連イベントなどの取材を通じて全国を自分の車で飛び回っており、年間の走行距離はおよそ4万km、ホテル宿泊数は100泊以上という生活を続けている。Webサイトのディレクションの他、コンテンツづくりのためのレポート執筆や写真撮影も行っている。


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