オールシーズンタイヤのメリットは?スタッドレスタイヤとの違いは?

寒い時期になってくると、「そろそろスタッドレスタイヤに履き替えようかな」「スタッドレスタイヤ買わないといけないな」と考える方は多いのではないでしょうか。

今回のテーマは「オールシーズンタイヤ」。モータージャーナリストの竹岡圭さんにもご登場いただき、「スタッドレスタイヤと何がちがうの?」など、対話形式でよくある疑問を明らかにしていきます!

ヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤ「ブルーアース 4S(フォーエス) AW21」の特長も交えておりますので、是非ともご覧ください。

2021.02.10

動画でご覧になりたい方は以下よりどうぞ

オールシーズンタイヤへの疑問、お答えします!

竹岡さん:ヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤを試乗させていただきました。このタイヤの詳しいことについて、企画開発をされた横浜ゴムの小松さんにお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

小松:よろしくお願いします。

竹岡さん:こんな一つでまかなえてしまう便利なタイヤが、どうしてあまり注目されてこなかったのですか?

実は昔からあったオールシーズンタイヤ

小松:日本では約30年前にスパイクタイヤからスタッドレスタイヤに切り替わって浸透していった歴史があるんですけれども、実はオールシーズンタイヤも当時から存在していました。ただし、オールシーズンということで夏用タイヤと冬用タイヤ、それらのいいとこ取りをしてしまったせいで性能としては中途半端になってしまった。これがあまり流行らなかった要因だと考えています。

竹岡さん:いいとこ取りしたら良いものができそうだったのに、中途半端などっちつかずなタイヤになっちゃったわけですか。

小松:その通りです。

竹岡さん:そういうことで、その時はあまり注目を浴びなかった。でも、今回は違うということですね?

技術が向上して冬用性能が大幅アップ

小松:一番違うポイントが、技術革新が進んでオールシーズンだけど冬用性能、これが非常に上がったというところがポイントになります。

竹岡さん:そうなのですか。「ブルーアース4S AW21」をドライ路面で試してみたらすごくよかったのですが、冬用としての性能、つまり雪の上とかそういったところがぐっと良くなっているんですね?

小松:はい。その証に、欧州では冬用タイヤの証としているスノーフレークマーク、これを取得することができました。

竹岡さん:スノーフレークマークっていうのはどのオールシーズンタイヤにもついているんですか? 

スノーフレークマーク

小松:実はオールシーズンタイヤには必ずスノーフレークマークがついている必要はないんです。

竹岡さん:雪の上での性能がそれほど高くなくてもオールシーズンと言ってしまっているタイヤもあるっていうことですね。

小松:はい。市場にはあります。

竹岡さん:その性能も色々ということなんですね?

小松:そうです。当社については特に雪の性能にはこだわって開発をしました。

竹岡さん:なるほど。オールシーズンというからには、そこは大事なポイントですね。

小松:はい。日本ではオールシーズンタイヤの浸透がまだそこまでではないので、一番心配である雪性能、これにこだわって開発をしました。

竹岡さん:例えば、冬用タイヤ規制の場合も大丈夫ということ?

小松:はい、そうなります。

竹岡さん:ということは、スタッドレスタイヤとほぼ同等に使えるということですか。

小松:雪の上ではスタッドレス同等と言っても過言ではないと思います。

オールシーズンタイヤのデメリット

竹岡さん:逆に弱点などもあったりするのですか?

小松:やはり凍った路面、凍結路面についてはスタッドレスタイヤの方が性能としては上ですので、こういった路面ではオールシーズンの使用はあまりおすすめしていません。

竹岡さん:なるほど。それでは、よく凍結したり、四六時中雪が降るところにお住まいの方は、スタッドレスタイヤの方が絶対性能的には良いと。

小松:そうですね。

オールシーズンタイヤのメリット

竹岡さん:私は東京に住んでいるんですけど、突然ドカ雪が降る時があるんですよ。そのときのためだけにスタッドレスタイヤに交換しておくというと、手間もそうだし、お金もかかるし、何と言ってもタイヤを置いておく場所がないんですよ。だからそういう方には良いですね。

小松:1本でいけるというところがやはりオールシーズンタイヤのメリットですので、おっしゃる通り保管しておく必要がないというのと、タイヤの交換。これの手間が省ける。これがメリットだと考えております。

ヨコハマタイヤの「ブルーアース4S AW21」は雨への対応力も高い

竹岡さん:でも一つ心配があるんですけど、スタッドレスタイヤって確かに凍結路とか雪はいいですけれど、雨にはあまり強くなかったりするじゃないですか。このオールシーズンタイヤは、冬用タイヤの性能もかなり高いということですが、雨に対しては大丈夫なのですか?

小松:実は、このタイヤはヨーロッパで販売されている仕様と同じものになります。ヨーロッパでは速度域の高い高速道路、これを長い時間走行することがありますので、急な雨への対応力。これが非常に求められているんですよ。

竹岡さん:最近は日本ではゲリラ豪雨などもありますから、そのような時にも大丈夫、突然の雪にも大丈夫、というとかなりの万能選手じゃないですか。

小松:そうですね。

竹岡さん:私、オールシーズンタイヤは正直、なんとなくどっちつかずのイメージがあったんですよ。でも、オールシーズンタイヤも色々あって、ブルーアース4Sはすごいんだなというのが、実際に乗ってお話伺ってよくわかりました。これから皆さんに自信を持っておすすめして、私も選んでみたいなと思います。では今日は色々と小松さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

小松:ありがとうございました。

こちらの画像から製品ぺージをご覧いただけます

動画でもご覧いただけます

上でご紹介させていただいた対談に加えて、竹岡圭さんが「ブルーアース4S AW21」装着車に実際に乗ってみた、試乗インプレッションも動画でご覧いただけます。

是非参考にしてみてください。

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横浜ゴム株式会社
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