車線変更が苦手で怖い。でも大丈夫!解決のコツは恐怖の根本原因を知ることでした

「免許は持っているけれどまだ運転に自信が持てない」
「久々の運転なんだよね…」

など、運転に関する悩みは十人十色。運転に関する不安要素はたくさんありますが、その中でも確固たる地位(?)を築いているのが車線変更への恐怖心ではないでしょうか。

今回は車線変更に対する不安あれこれにフォーカスし、その解決策を一緒に探していきます。
2021.06.28

私が車線変更を恐れる理由3つ

こんにちは、ライターの大城です。
運転の苦手な分野は、縦列駐車・左手側への車線変更・右折専用車線のない交差点です。

さて、あなたは車線変更が得意ですか?
「得意も何も、毎日運転しているから大丈夫だよ」という方。私ははやくその境地まで至りたい。本記事はあくまでも運転初心者や不安を感じている人向けですが、「へぇ、こんなことを怖がっているんだな」というひとつの気付きがあるかもしれません。ひとつ初心者にアドバイスするときの参考にしていただければ嬉しいです。

そして「いや〜、そうなんだよね。車線変更苦手でさぁ」というあなた。一緒に車線変更への恐怖を乗り越えていきましょう。大丈夫、ハンドルを握るその手の汗ばみはあなただけではありません。

まず考察したいのは、車線変更の恐怖の正体。私が恐怖を感じるポイントを明らかにしてみました。

①「あ、いま行ける」「これは行けない」のポイントがわからない。

「あ、行けたのに〜…」
ベテランドライバーさんを助手席に乗せているときによく聞く言葉ですね。実はあの「行けた・行けない」がわからないんです。
その後にモタモタしていると、「ほら!よくサイドミラー見てっ!」と怒られるのですが、恥ずかしながらわたくし、ミラーはよく見ているのです。確かに見てはいるのですが、フロントミラーとサイドミラーは倍率が違うため遠近感もよく分からず、やはり頼るべきは肉眼…。右往左往していると、もう「これは行けない」タイミングに。
つまり私が知りたいのは「『これは行ける』条件が整った状況」なのです。

②ギリギリで気付く「あ、この車線、直進できないの!?」の恐怖

一般道で時々遭遇する、二車線道路の片方がそのまま右折・左折専用車線になるポイント。直進する予定だったのに、曲がることを余儀なくされた経験が幾度となくあります。最悪なのは直前に気付き、ギリギリ車線変更できるパターンです。
「あ、これは車線変更をせねばならん。しかし……後ろからもクルマが来ているし、もう手遅れか…いやそれとも」
心の中で問答を繰り返しながらも、①で挙げた「行ける行けないポイント」が根本的に分かっていない。気付けばもう手遅れとなっており、車線変更できないまま予定コースから外れてしまうのです。

③渋滞時の恐怖「あれ、私いま迷惑かけてる…?」

そして誰もが嫌いな渋滞。車線変更をするにも一苦労です。2つ隣の車線に移動したいこともありますが、「誰もがうんざりしているこの状況で、車線変更が許されるの…?」と疑心暗鬼に。しまいには、みんなきっと私の挙動に怒っているのかもしれない、と不安に駆られてしまいます。
渋滞時でも迷惑をかけることなく車線変更する方法は存在するのか、ベテランドライバーさんに聞いてみたいです。

次の運転までに確認!自力で弱点克服3本立て

①正しいミラーの見方を身に付けてタイミングを掴み取れ!

「行ける・行けない」のタイミングを知るためには、正しいミラーの見方を知ることが近道のようです。

サイドミラーの特性:後続車との距離感を掴むのに使用される。肉眼との倍率が異なるため、映ったクルマは実際よりも近く感じてしまう傾向にある。

恐怖の根本には、サイドミラーと肉眼のギャップがありました。

安全な車線変更には後続車両との間隔が2台分必要といわれています。そのため事前に2台分間隔の空いた後続車両の映り方を確認し、頭に入れておけば恐怖心を拭い去れるはずです。

これ以上近づいた場合は、危険を伴う可能性があるため距離を離すか、他のタイミングを狙うなどの方法を取るようにします。
また普段の運転時でもサイドミラーと肉眼の見え方を確認し、倍率のギャップに慣れておくと良いかもしれません。

つまりベテランドライバーの言う「行けるタイミング」というのは、

  1. 周囲のクルマも一定速度で流れている。
  2. 変更先車線の後続車両と2台分以上の車間が空いている。(サイドミラーに後続車両が適切なサイズで収まっている)

の条件が揃った状況を意味しているようです。サイドミラーの攻略に恐怖心を拭い去るコツがありました。

②どんなときも観察・予測が大切。道路標識やカーナビをフル活用せよ

「クルマの運転は1に予測、2に予測だよ」

以前、ベテランドライバーさんに教えてもらった言葉です。これは車線変更にも通じる考え方かもしれません。
慣れないうちは咄嗟の判断→操作が難しく感じてしまいます。ならば、できるだけ事前に予測を立てて、行動計画を練るようにすれば心も穏やかになるはずです。

1. 道路標識をちゃんと確認する

車線の進行方向が変更になる際には、必ず事前に青看板でお知らせがあります(進行方向通行区分)。周辺視野を保ち標識を確認する習慣を付けておけば、通行区分の変更にも気づき、慌てずに車線変更できます。

2. 自身のカーナビを使い込む

運転時の最強の味方、カーナビを使い込むのも手です。音声のみならず、ナビ画面上には今後のルートの事前予測が表示されています。慣れないうちは、まずカーナビの表示画面を知り尽くしておくこと、そして周辺視野でも確認しやすい位置に必要な情報が出るよう、画面をカスタマイズしましょう。持っているツールは最大限に使う、大切なことですね。

3. それでも怖いなら、ルートを頭にたたき込む!

「それでも…僕はこわいんだ〜!」という方は、走行予定コースをドライブ前に頭にたたき込んでいきましょう*。全て覚えずとも、重要な右左折ポイントや交差点名を覚えるだけで、当日のドライブも焦ることが確実に減ります。
私も免許を取りたての時は、ルートをほぼ覚えた上で、どの走行車線を進むかまで予測を立てて臨んでいました。

*この方法は極端な方法です。通行事情は臨機応変に変わるため、事前計画に頼り切らず、当日の交通状況を読み取り動くことを心がけましょう。

③渋滞時の車線変更、ドライバーの気持ちを知る

「不快指数がぐんぐん上昇する渋滞時に車線変更したら、迷惑なんじゃないか…」という疑心暗鬼で囚われる私に、横浜ゴムの中の人こと消費財製品企画部でモータースポーツの広報・安藤直樹さんがドライバーの心境を教えてくれました。

「渋滞の車線変更は、初心者でもベテランでもウインカーをちゃんと出して、譲ってくれるのを無理せず待つしかないと思います。3台中1台はちゃんと入れてくれるはずですよ」

やることをやって、あとは周囲の流れに身を任せる。もし譲ってくれるクルマを発見したら、スムーズな車線変更を心がける。実に基本的な部分ではありますが、必要以上に憂うことはないのかもしれません。
そしてもし渋滞中に、車線変更できずに困っているクルマがいたら、周囲の状況を確認しつつ前を譲ってあげることも大切です。焦らず、杞憂せず、怒らず、みんなで事故ゼロのセーフティードライブを目指しましょう。

「正しい知識+世の中の優しさを再確認」で苦手克服だ〜!

ただ漠然とした恐怖を抱いて運転していても上達はしません。まず胸の内に秘めた恐怖の根本を知り、正しい知識を身に付けて、周囲のドライバーの気持ちを知ることで、より安全で快適なドライブに繋がります。
初心者からベテランドライバーまで誰もが安全にドライブを楽しめるよう私も日進月歩、運転の上達を目指します!

【参考情報】

サワムラガク東京

GAZOO

「運転克服」の記事

この記事を書いたライター

大城実結


フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術を専門に執筆している。紙雑誌やWeb媒体問わず活動中。イラストや漫画も発表。月の半分は日本のどこかにおり、その土地の温泉や酒、食材に唸る日々が続く。

Webサイト:miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro



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