山東横浜ゴム工業制品有限公司 (YRSC)(中国)

事業内容

コンベヤベルトの製造販売

敷地面積

50,000m2

従業員数

236名(2022年6月)

所在地

山东省潍坊市临胊县

相談・苦情などの受付窓口

TEL:0536-334-3576 FAX:0536-335-3515
メールアドレス:info@yrsc-yokohama.com

社長ご挨拶

小林 英治

2022年4月より、総経理に就任しました小林です。横浜ゴムのコンベヤベルト生産第二拠点として、国内外の存在感を高め、従業員と一緒に成長・活力のある会社とする様、頑張っていく所存です。

当社は2006年4月に山東躍馬胶帯有限公司と横浜ゴム(中国)有限公司の合弁会社として、ゴム工業品の製造が盛んな中国山東省にコンベヤベルトの生産・販売会社として設立された会社です。

主要なお客さまは中国国内に留まらず、日本を含めた海外市場の鉄鋼、石炭、セメント、電力といった産業を支える業界へ、高品質の製品を提供しています。市場価値を高めるため、「私たちは高品質なコンベヤベルトづくりを通じて、安心で豊かな暮らしに貢献します。」を基本理念とし、安全・環境・コンプライアンスに配慮した地域社会に貢献する企業を目指してまいります。

国内 大型コンベヤベルトの生産

海外 レーストラック梱包の生産開始

組織統治

経営管理機構は、総経理をトップとし、配下に高級管理職の副総経理、部門長を配置しています。
社内では部内統制を意識するよう部門長を指導しています。また、部門を越えての折衝は部門長同士で対処させることで活気のある組織運営を図っています。
毎月の全社朝礼では、安全第一をモットーに、労働災害を発生させない、働くことへの喜びを伝えることを最重要視しております。内部通報制度も整っており、コンプライアンスを意識した運営を行っています。

組織変更

2019年4月1日に組織変更を行い、販売・生産に係わる統括責任者として副総経理二名体制としました。経営担当と販売・生産を直結体制とすることで意思決定を迅速に行い、経営管理機構の活性化、従業員のモチベーション向上を目指します。また中国国内における市場拡大を狙うべく、販売強化策として会社直接取引室を新設、販路拡大を目指しています。2020年度からは管理会計の導入を進め、経営基盤の強化を図っています。

人権

会社規則に就業に関わる、男女差別、児童労働、強制労働等が無いことを定め、本規則を使い運用管理を行っています。

給与制度改定と評価制度導入

人材雇用においては、社近隣だけに拘らず、臨朐県広域での求人を行っています。地域唯一の日系合弁企業で福利厚生の充実度は高く、2018年下期には給与制度(基本給、役職手当、資格能力手当て)の大幅見直しを行ったことで地域格差を解消しました。2020年下期からは業績評価も導入し、より一層のモチベーション向上を図っていきます。

労働慣行

2021年安全衛生方針 基本方針

いつでも安全第一、無事に家に帰ります。安全な設備、安全な操作と働きやすい環境を通じて、労災ゼロに実現し、従業員の心身健康を大切にして、安全で健康な企業になります。

安全衛生方針
  1. 法令を守り、会社の安全規則を厳格に守って、全社員の安全と健康を保証します。
  2. 設備の安全装置の正常運転に取組み、規定通りに労働防護用品を着用します。
  3. 全ての使用品物に対して適応な安全対策を制定します。
  4. 定期的に安全教育と応急訓練を行い、従業員の安全意識を高めて、本当の安全人になります。
  5. 本方針への理解と実行に向けて、従業員教育を継続的に推進します。
安全目標
  1. 労災ゼロ、火災ゼロ、職業健康災害ゼロ

毎月、安全環境会議を開催し、部門長による工場パトロールを通して、現場作業状況の監視確認を行い、公開作業観察と合わせて、安全な職場構築を進め、労働環境改善に取り組んでいます。

千年の杜活動

2019年11月に第8回千年の杜植樹祭を実施し、環境への取り組みと同時に社員間のコミュニケーション活動を行いました。植樹面積135㎡、植樹本数ヒメツゲ420株、累計植樹本数10,316株となりました。引続き、実行計画に基づき植樹祭を計画していきます。

千年の杜活動

障がい者雇用

当社は人事総務部の所轄として、障がい者を雇用しております。

現場での取り組み

歩行者通行帯整備

従業員およびお客さまの安全性を高める目的で、工場棟を繋ぐ歩行通行帯を新たに設けました。歩行者と車両の通行区分を明確にすることで、ヒヤリ未然防止、3Sの推進も図りました。

生体認証「顔認証」による来訪者管理

出退勤および来訪者の入退出管理を進めていくため、2019年8月にセキュリティーゲートを導入しました。通行時にデータベース登録した情報を元に自動認証を行います (出勤管理、不正防止)。来訪者は身分証明証などを守衛へ提示、データ登録後に入構することができます。

セキュリティーゲート

働きやすい環境づくり

福利厚生として結婚・出産・弔慰見舞金、出産休暇の制度があります。2018年8月から、新たに会社への満足度を高める目的で、月に一回の全体朝礼時に誕生月の従業員への誕生日ケーキ券の贈呈や、部門長の推薦による優秀社員への報酬制度を実施しています。

全社朝礼での表彰式

メッセージカードとお誕生日ケーキの贈呈

男女平等の推進

育児支援活動:社内託児所の完備

当社での女性の就業率は従業員数全体の約10%、女性管理職は4名、管理職全体の約18%となります。昇格昇進に男女の格差はありません。新規採用においても、個人の希望と能力を尊重しての配属を行っております。
また社内の社宅施設の有効活用として、一室を託児所として活用し、共働きのご夫婦への育児支援も行っております。

コミュニケーション

女性タスクのメンバー9名

さらなる働きやすい環境作りを目指し、会社生活の充実、従業員の満足度UP、モラル向上として、女性タスク「働きやすい環境作りPJ」を立上げました。すでに多くの改善提案が挙がり、しっかりと予算化を行い改善活動を推進していきます。

沂水雪山彩虹谷での記念写真

2019年10月に、2006年の合弁後初めて全従業員一同を募り、日帰り懇親会を行いました。近郊の沂水雪山彩虹谷と天然地下画廊にて親睦を深めました。

災害時の対応

防災救護訓練の様子

当社では年に二回の消防救護訓練を実施しています。
また地域で初めてAED導入を実施しました。中国赤十字に依頼し人民病院講師による一次救命処置(CPR)とAEDの使用方法を学びました。

防災救護訓練の様子

CPR教育とAED導入(3台)

環境

2021年環境方針 基本方針

エコ経営で企業と環境の調和を重視し、法律遵守の環境貢献企業を創設する。

環境方針
  1. 法律を遵守して、環境汚染に応じて完備の予防対策を制定する。
  2. ISO14001管理体系を利用して、継続改善すること。
  3. 徹底的に産業廃棄物を削減して、きれいに生産を実現する。
  4. 全員省エネ活動を推進し、CO2排出量を減少して、市場にエコの製品を提供する。
  5. 「千年の杜」を継続的に推進して、地域の環境貢献企業とする。
  6. 本方針についての教育を継続的に推進する。
環境目標
  1. 産業廃棄物は2019年より1%下げる。
  2. エネルギー消費量は2019年より1%削減する。
  3. 標準に応じて、排出を引き続き維持する。
  • 2020年より生産が多かった2019年を基準とした。

環境マネジメント

ISO14001の環境マネジメントシステムの維持管理を進め、横浜ゴムの環境基本方針への遵守に努めております。
環境局指導によるVOCs排出管理については、第三者機関による検査を受け国内の排出基準をクリアしました。しかし、2019年では設備の管理不具合が起こり行政指導を受けてしまった反省があります。この教訓から設備管理基準SOPの見直し、設備管理教育を実施すると共に、2019年度に当該VOCs装置を信頼性の高いメーカーへ設備投資を実施し再発防止策を講じました。中国では依然と環境規制は厳しくなる一方となることから、2020年度も環境投資を計画的に取組んでいきます。

環境データ

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
廃棄物処理量(t) 158 271 325 252 214
埋立率(%) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
埋立量(t) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
エネルギー使用量
(原油換算:kl)
電力 967 1,407 1,517 1,251 1,486
燃料 1,313 602 838 712 724
合計 2,280 2,009 2,355 1,964 2,210
温室効果ガス排出量(千t-CO2 6.8 5.2 6.0 5.0 5.7
水使用量(千m3 14.1 9.5 15.4 10.4 11.9

ガスボイラー

VOCs処理装置(2019年度更新)

公正な事業慣行

汚職に関する方針

当社の購買部門では相見積の取得および発注に対しては、総経理の確認サインなしではできない仕組みとし、不正行為防止策として実施しています。

コンプライアンス関係

横浜ゴムの行動規範をベースに中国語での行動規範を作成し、YRSC版コンプライアンスカードを全従業員へ配布し、教育を実施しました。またコンプライアンスに関する相談窓口を明確(メール、電話等)にし、随時、相談等の受付を実施しています。

消費者課題

ユーザーとのコミュニケーション

顧客満足度を高めるため、アフターサービス部を設けております。技術者の訪問や、定期的にお客さまのコンベヤベルトをご使用頂いている現場へ出向き点検を行うことで、きめ細かくお客さまの声に対応し顧客満足の充実に努めています。

アフターサービス部の活動

コンベヤベルトのエンドレス工事の様子

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域社会との関わり

2018年は地域貢献活動として、以下の活動を実施いたしました。

  1. 2018年5月:臨朐県教育局が主催するイベントに参加し、臨沂県教育局に1000冊の中国文化名作本の寄付活動を行い、名誉証明書を授与しました。