87th Pikes Peak International Hill Climb 2009

2009パイクスピーク

横浜ゴムのオフロードレースチームであるチーム・ジオランダーは「ヨコハマ・チーム・ジオランダー・EVオフロード・チャレンジ」と称し、7月19日に開催されたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに電気自動車で初参戦。電気自動車の歴代記録2位を樹立した。

今回のチャレンジは環境貢献活動の一環として行うもので、電気自動車の普及促進とともに、過酷なオフロードレースにも耐えうる電気自動車用タイヤの開発促進を目的としている。

ドライバーには世界的なオフロードレースで活躍する塙郁夫選手を起用した。マシンはリチウムイオンバッテリー(三洋電機製)を搭載したオリジナル製作のEVレーシングバギー。タイヤは耐久性を向上したうえで、ころがり抵抗の低減によって省燃費性能を高めた「ジオランダーH/T-S」を装着する。横浜ゴムのSUV用タイヤブランドである「ジオランダー」はアジアクロスカントリーラリーやダカールラリーなど様々なオフロードレースで使用され、あらゆる路面を安定して走れる運動性能と耐久性が高い評価を得ている。

当時のパイクスピークは環境問題対応のために舗装化が進んでいたが、未舗装路の区間も多く約半分は未舗装路であった。この年チーム・ジオランダーは参加車両の中で唯一のEVとして注目を集めた。

スタート順は四輪から。その中でも早い順番のスタートとなったがスタートラインに並んだ所でヒョウが強く降り始めスタート中断し、コースは一気にドライからウェット路面となった。慎重な走りを余儀なくされたが大きなミスもなく電気自動車のレコード記録14分37秒に迫る14分50秒を記録しクラス2位でゴールした。あらゆる路面に対応する運動性能と耐久性に定評のある「ジオランダー」は安定的な走行を強力にサポートした。

天空に挑む

「チームジオランダー・パイクスピーク・ヒルクライム挑戦の記録」
国内でのテスト走行から決勝まで2009年のパイクスピーク挑戦をマトメた映像です。(10分44秒)