The next generation of street sports tire =ADVAN A052= (7)

RPN車両によるJN2クラスは、トヨタ・86とスバル・BRZという後輪駆動車が覇を競い合っている。そんな中、「ADVAN A052」のデビュー戦となった第6戦の「モントレー2016 in 嬬恋」では表彰台を独占してデビュー戦から強さを見せた。さらにデビュー2戦目となる第8戦「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ」でも、再び表彰台を独占したのである。そして、JN2のチャンピオン争いは「ADVAN A052」で戦う選手の一騎討ちとなっている。そんなタイトル争いの主役たちに、「ADVAN A052」の印象をお聞きした。


横のグリップが高くて安心です – 明治慎太郎 選手

かつてはトヨタ・スターレットで全日本選手権に参戦、“前輪駆動使い”のイメージも強かった明治慎太郎選手。昨年の最終戦において全日本で初めてトヨタ・86のステアリングを握り、今シーズンは開幕戦から参戦。「ADVAN A052」のデビュー戦となった第6戦で準優勝、続く第7戦の「RALLY HOKKAIDO」で優勝を飾ってシリーズリーダーに躍進、第8戦も準優勝でランキングトップを守って最終決戦に臨む。

JN2クラス|明治慎太郎 選手 (トヨタ・86)

「第6戦のモントレーから『ADVAN A052』を使っていますが、モントレーは雨となった初日の序盤にちょっと探りすぎてしまいました。『ADVAN A052はイケる』とは聞いていましたが、雨だったこともあって気持ちとして攻められなくて……(苦笑)。ですが、実際に走ってみたら全く癖は無いですし、ウェットの路面でもしっかりグリップしてくれて思った通りのコーナーリングが出来ました」

第6戦のモントレー、初日は雨/ウェットだったが、二日目は曇りとなり路面もハーフウェットからドライへと時間が経つに連れて変化する難しいコンディションとなった。

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「二日目は路面が変化していきましたが、『ADVAN A052』のフィーリングについては特に変わることがありませんでした。アクセル全開でのコーナーリングに対するポテンシャルは、路面がウェットでもドライでもあまり違いは無く、とても安定していましたね」

モントレーで思った通りの走りが出来たという明治選手、第8戦のハイランドマスターズではマシンのセットアップも進めて行ったという。

「第8戦は二日間ともにドライコンディションでしたが、マシンのほうはちょっとアンダーステアが強かったりもしたので、セッティングは色々と試していかなければならないと感じています。減衰を変えたりしていたのですが、まだ煮詰めが必要ですね」

明治選手は豪快なドライビングスタイルが特徴的な選手であるが、自身の走りに対しても「ADVAN A052」がしっかり応えていると締めくくってくれた。

「性能として『ADVAN A052』は横方向のグリップが物凄く高いので、安心して走れますね。第3戦まで使っていた『ADVAN NEOVA AD08R』では縦方向に使っていくことを意識してタイムを出していたのですが、『ADVAN A052』は縦横両方ともさらに高いレベルにあるので、いざというときのリカバリーがしやすく、安心して攻めていけます」



オープニングステージから全開で行けます – 小濱勇希 選手

2015年の開幕戦から、スバル・BRZを駆る小濱勇希選手。2年目となる2016年は開幕戦の「ツール・ド・九州 in 唐津」で全日本初優勝を飾る幸先よいシーズンイン、クラス成立2戦目となった第3戦「若狭ラリー」も制して勢いに乗った。その後、ポイント係数の大きいグラベル(非舗装路)の第7戦を欠場したことからランキングは追う立場となったが、躍進が注目される理論派ドライバーだ。

JN2クラス|小濱勇希 選手 (スバル・BRZ)

「明治選手と同じで、第6戦はセクション1でちょっと探りすぎました。『ADVAN A052』は剛性が高まってレスポンスが向上しているのですが、レスポンスが良くなったことでピーキーな特性があるのではないかと警戒したのです。しかし、低温ウェットのセクション1を走って杞憂だったことがわかりました。雨で泥が出ている状況でも高いスピードを維持したままコーナーに入って行って、そこからのコントロールが容易なのです。滑り出しも穏やかで、信頼して安心出来るタイヤだとわかったので、セクション2からはペースを上げて行けました」

ハイランドマスターズは二日間ともにドライコンディションとなったが、朝方は特に気温も低く難しいコンディションであったと言える。そんな場面で「ADVAN A052」の特性を活かした戦い方が出来ると、小濱選手は自信を持って語ってくれた。

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「ドライコンディションでも『ADVAN A052』のポテンシャルは高いですが、タイヤの発熱度合いにグリップ性能があまり左右されない印象を持っています。これはラリーで重要なポイントになりますね。早朝のオープニングステージは気温も路面温度も低いことが多いですが、『ADVAN A052』ならばオープニングステージの1コーナーから全開で攻めて行けます。冷えている時がピーキーということもなく、欲しいグリップをスタートから発揮してくれるんです」

オープニングステージを制してリズムを掴み、主導権を握ることはラリーを戦う上でライバルに対して大きな優位性を得ることになる。いくつものステージを走るラリー、その戦い全体を組み立てる上で、オープニングステージを制することはとても重要であり、「ADVAN A052」のポテンシャルを活かした戦い方であると言える。

「戦う上でもうひとつポイントとなるのが、『ADVAN A052』が持つ横方向の高いグリップ性能ですね。コーナーリングの際に舵角は小さい方が良いのですが、途中で舵をあてていっても応えてくれる“懐の深さ”を感じます。仮にコーナーへの進入がオーバースピード気味でも、奥でステアリングによる修正が効くので安心して攻めて行けますね。」



残すは最終戦のみとなった、2016年の全日本ラリー選手権。JN2クラスのドライバー部門におけるチャンピオン争いは、明治選手と小濱選手の一騎討ちで最終決戦を迎える。ともに走りを支えるのは「ADVAN A052」、栄冠を賭けた両選手の戦いぶりにご注目ください!!
 
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