SUPER GT 2015 (3)

ふたつのクラスで熱戦が繰り広げられているSUPER GT。このページではGT500クラスにヨコハマタイヤとタッグを組んでチャレンジしている、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHとKONDO RACINGをご紹介していこう。



坂東正敬監督 [LEXUS TEAM WedsSport BANDOH]
-ヨコハマタイヤとともにGT500で勝ったら、人生も変わる-

2014シーズンは第7戦タイ、最終戦もてぎと終盤戦になって、ようやくレースがきちんとできるようになり、2戦連続で6位入賞をすることができ、ようやくレースができる形になってきました。シーズンオフには約2000km走り込んで、開幕戦の岡山に臨んだものの、岡山では想定していなかった天候になったこともあり、ウェット路面でかなり厳しいレースになってしまって……。それでも、なんとか10位入賞を果たしましたし、ホームコースの富士での第2戦に向けて、新しいタイヤのテストも行なった結果、予選こそ15位番手でしたが、ドライバーもメカニックもミスなく戦ってくれて、500kmという長丁場のレースで7位入賞を果たしました。

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今のヨコハマタイヤの傾向としては、狭いレンジのタイヤを用意するという形になってきているので、それをどうチョイスして戦っていくかということが重要なポイントです。去年の終盤戦のタイやもてぎの時のようなタイヤ無交換という作戦が採れるのも、このチームだからこそだと思っています。

特に、今シーズンのレクサス勢はエンジンもパワーが出ていて、最高速も出していますから、そのあたりも今後楽しみです。僕たちはヨコハマタイヤとレクサスの組み合わせで、表彰台に上がれると信じて戦っています。

ドライバーについては、関口雄飛選手はポテンシャルも持っていますし、まだまだやってくれると思っていますから、きっと結果を残してくれるでしょう。脇阪寿一選手も他メーカーのタイヤで走った経験も十分にありますし、タイヤ開発にも力を発揮してくれています。また、関口のいいところを引き出してくれています。

僕は総合的なチーム力としてはライバル勢に負けていないと思っていますし、『打倒ワークス』と『ヨコハマタイヤで勝つ』ということをテーマにしているチームですので、常にチャレンジャーとして挑んでいきたいと思っています。GT500で勝ったら、人生も変わるんじゃないでしょうか。


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DRIVER LINEUP

脇阪寿一 選手

1972年7月29日生まれ、奈良県出身。
誰もが認める「ミスターGT」。GT500で2002年、06年、09年と、三度のチャンピオン経験を持つだけでなく、レース界以外の交流も広く、多方面への発進を積極的に行ってきたからだ。現在はスーパーGTに専念しているが、96年には全日本F3でチャンピオンに輝き、98年にはフォーミュラ・ニッポンでランキング3位に。また、この年にはジョーダン無限F1チームのテストドライバーを務めた経験も持つ。

関口雄飛 選手

1987年12月29日生まれ、東京都出身。
天性の才を持つ、スピードボーイ。トヨタのスカラシップでフォーミュラトヨタ(FT)から四輪レースを始め、3年目となる2006年にFTとフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の二冠を獲得する。’09年に海外で武者修行を行い、前後して全日本F3に参戦。’11年にはチャンピオンに輝いた。SUPER GTには’07年から参戦し、同年には現在も所属するRP BANDOHでGT300を制した経験も。’13年からGT500に。



近藤真彦監督 [KONDO RACING ]
-ヨコハマタイヤとともに『一番』を目指したい-

僕にとっては、ヨコハマタイヤはSUPER GTの中で最も一生懸命タイヤを作っているメーカーだと思っています。うちのチームとしても、ヨコハマタイヤとしても、なかなか結果につながっていないという部分はありますが、どちらももっともっと努力をしていかなければならないのでしょうね。ただ、タイヤ開発という部分では「これくらいでいいかな」ということではなく、もっともっといいタイヤを作りたいという思いの中で、僕たちのチームも一緒になって、いろいろと試行錯誤を続けています。

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そういった状況の中では、僕の中ではタイヤメーカーとしてヨコハマタイヤがナンバー1だと思っています。だからこそ、本当の意味でのナンバー1に早くなるべきだと。そんな中、ヨコハマタイヤのスタッフがそれを肌で感じてくれていて、そんな状況の中でナンバー1を目指してくれていることが嬉しい。特にGT500のタイヤ戦争の中で、ヨコハマタイヤとタッグが組めたということはすごくありがたいことだと思っていますし、だからこそチームとしても、うまくいった場合にはヨコハマタイヤのスタッフと一緒に喜べるんです。たとえ、うまくいかなかった場合でも一緒に対策を考えたりと、同じ目標に向かって戦っています。

SUPER GTのGT500には2006年から参戦していて、ル・マン24時間レースでもヨコハマタイヤと一緒に戦いました。長い付き合いになっていますが、うちのチームのモータースポーツ活動の中では、SUPER GT以外にもスーパー耐久などもあるので、かなりヨコハマタイヤカラーのイメージが強いと思います。

長い間、日本のモータースポーツ活動を支えてきたという側面もありますし、とにかくウチのチームのレース活動とは切っても切れない関係です。お互いに切磋琢磨しながら、『一番』を目指す戦いを続けていきたいと思います。


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DRIVER LINEUP

佐々木大樹 選手

1991年10月15日生まれ、埼玉県出身。
現在もスポットで参戦するカートレースでは、全日本選手権でほぼ5割の勝率を誇る。ニッサンのスカラシップで2009年からフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に出場し、いきなりランキング2位に輝く。翌’11年から全日本F3選手権のNクラスに挑み、ランキングを7位、4位と着実に上げて、3年目にはついに王座を獲得。’13年にはGT300に、そして’14年にはGT500のシートをつかんだ、駆け足のキャリアを誇るドライバーでもある。

ルーカス・オルドネス 選手

1985年5月1日生まれ、スペイン出身。
ニッサンGTアカデミーの第1期生で、ゲーマー上がりのドライバーとして知られるが、それ以前にも実はカートレースの経験を持っている。ヨーロッパのツーリングカーレースを主戦場とし、さらに2011年からはル・マン24時間にも出場。多才さが認められて、昨年からは日本に活動の拠点を移すことに。GT300を星野一樹選手と戦い、第7戦・タイで初優勝。今年はGT500に加え、全日本F3選手権にも挑むこととなった。



さらなる活躍が期待されるSUPER GTに参戦するヨコハマタイヤ勢。次回はGT300のチームからピックアップしてご紹介いたします。