2023年10月14日
ショップブログ
ローテーションってした方が良いの?⑥
今回で最終回です。

■右とは趣の変わる左側

前が両肩摩耗して、後がセンター摩耗という分かり易いFRの減り方をしていた右側に比べて、左側は少し違っていました。
左前・・・ 両肩が減っているのは右と同様だが、それに加えてセンターも外側よりが内側よりも減っている。また外側が内側よりも減っている。
左後・・・ 右後はセンターが減っていたのに対し、左後ろはセンターに加えて外側もはっきりと減っている。
以上のように、左側のタイヤが右側より減り方が違っています。
左右で減り方が違うので「この車は偏摩耗している」と判断できます。
■最善のアクションはお客様の数だけある

ローテーション前の摩耗測定から「この車は偏摩耗している」という情報はわかりました。
次に行うのは、その情報を整理し、どのような表現でお客様に伝えて、何を勧めるか? です。
偏摩耗をしているわけですから、そこには必ず要因があるのですが、その要因が何であると予想できるか?
そして、それに対して何らかのアクションを起こすべきであるのかどうか? といった事を総合的に考えます。
この時、車だけを見て考えるのではなく、その車を使うお客様の事も見て考えなくてはいけません。
その点、こちらのお客様とは長いお付き合いをさせて頂いているので、色々と情報の解像度は高いわけです。
■簡単なヒアリングと将来的な布石

ローテーション作業完了後、店内でお待ちのお客様に簡単なヒアリングを行いました。
結論としては、こちらのお客様には若干の偏摩耗が起きているを自覚して頂きつつ、このまま様子を見るという形に決着しました。
今回、こういった情報がお客様の頭にインプットされた事で、今後の運転でより注意深く車の挙動に意識がいくことになります。
そうした中で毎日走って頂くと、次の機会の時にまた新たな判断材料が増えています。
将来的に、アライメント測定を試みるかどうかは、今後の車とお客様次第というわけです。
■ローテーションはした方が良い

ということで
「ローテーションってした方が良いの?①」
の冒頭でも言ったように、ローテーションが出来る車ならばした方が良いのです。
車のタイヤは色々な理由で4輪の減り方が違います。
このうち、1本でも溝が規定以下になってしまっていると、整備不良となり車検は受かりませんし、車検に受かる受からない以前にそもそも1本でも溝が無いタイヤで公道を走行するのは危険行為です。
また、タイヤの寿命には摩耗以外にもゴムの劣化という時間の寿命がありますので、基本的には4本のタイヤは同じタイミングで交換される事が理想です。
そして、4本のタイヤを無駄なく同時に交換する為には、適切なローテーションが不可欠というわけです。
そしてそして、ローテーションの唯一のデメリットが「偏摩耗の情報が分からなくなる」でしたが、それも今回のように確りと測定を行えば情報は残せるという事もお分かり頂けた事と思います。
更に付け加えるならば、平坦な道を左右対称の重量配分で右カーブも左カーブも同じ横Gかけて走っているわけではない一般公道の市販車には、多かれ少なかれタイヤの偏摩耗は必ず起きるもので、そういった程度の軽い偏摩耗に対しての最も経済的に正解な対策は、やはりローテーションをおいて他にないと言えます。
今回のブログシリーズは以上となります。
今年の6月から始まり完結まで4カ月。読者の皆様にはお付き合い頂きありがとうございました。








