E :Environment
脱炭素社会への貢献
大気への排出
KPI
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| 項目 | 2023年度実績 | 2024年度実績 |
|---|---|---|
| 排出温室効果ガス量 |
(連結) Scope1 588千トン Scope2 494千トン Scope3 25,718千トン |
(連結) Scope1 591千トン Scope2 545千トン Scope3 40,405千トン
|
| オゾン層破壊物質 | フロン漏洩量 (単体)1,384トン (国内)1,391トン |
フロン漏洩量 (単体)594トン (国内)606トン |
| HAPs(有害大気汚染物質) | (国内)16.9トン | (国内)54.3トン |
責任部門
各拠点
- 活動は各拠点が実施、方針や活動施策はカーボンニュートラル委員会、化学物質管理委員会などで方向付けを行っています。
考え方・目標
なぜ「大気への排出」が重要取り組み項目なのか
理由と背景の解説
私たちは、資源を使ってタイヤ・ホース・コンベヤベルトなどの多様なゴム製品を製造し、販売しています。特にその製造工程、および使用段階における「大気への排出」を低減することは、地球温暖化や環境汚染の防止につながるほか、各拠点で継続的に操業していくために重要な取り組みと認識しています。
大気への排出に関する方針および考え方
横浜ゴムグループは、「横浜ゴム全社環境方針」「横浜ゴムグループ行動指針」にのっとり、製品・サービスの提供における地球環境への負荷の最小化を図ります。
そのため、環境技術の開発・導入を進めるとともに、製品・サービスの提供にかかわる方々と協働して、バリューチェーン全体で大気への排出の削減を推進します。
私たちは、大気への排出に関する国際的な協定、各国の規制(日本では、省エネ法、地球温暖化対策法(温対法)など)や日本ゴム工業会などの関係団体の規制対応方針に従うとともに、より厳しい自主基準を定め、大気への排出を抑制します。
そのため、環境技術の開発・導入を進めるとともに、製品・サービスの提供にかかわる方々と協働して、バリューチェーン全体で大気への排出の削減を推進します。
私たちは、大気への排出に関する国際的な協定、各国の規制(日本では、省エネ法、地球温暖化対策法(温対法)など)や日本ゴム工業会などの関係団体の規制対応方針に従うとともに、より厳しい自主基準を定め、大気への排出を抑制します。
温室効果ガスの排出に関する横浜ゴムグループのリスクとチャンス
<リスク>
排出量削減のための設備投資費用の増加、再生可能エネルギーなどの使用にかかるエネルギーコストの増加、温暖化による労働環境の悪化と対策のための投資費用の増加があります。
<チャンス>
大気への排出を削減することにより、操業にかかるエネルギー効率の向上、操業地域の環境保全、保温材などの外部提供による社会貢献に寄与しています。温室効果ガスだけではなく、揮発性有機化合物(VOC)や大気汚染物質の排出を抑制することは、環境関連投資のコストを下げることができるため、製品製造コストの削減につながります。
オフセットの利用
オフセットは利用しておりません。
目指す姿(達成像)/目標
「大気への排出」に関して国際的に規制が厳しくなる中で、いわゆる先進国の規制基準の達成を原則としています。
横浜ゴムグループは、エネルギー消費量の削減指標として「温室効果ガス(GHG)排出量」の総量削減に取り組んでいます。
横浜ゴムグループは、エネルギー消費量の削減指標として「温室効果ガス(GHG)排出量」の総量削減に取り組んでいます。
- 長期目標:
2050年に自社活動のCO2排出量ネットゼロ(カーボンニュートラル)を達成する - 中期目標:
2030年に自社活動によるCO2排出量を2019年比40%削減する
サプライヤーの皆さまに当社目標に沿った協働を促す。
目指す姿に向けた施策
当社グループでは、生産活動および、研究開発、オフィスの全てを通じて発生する環境負荷を監視・削減するために、以下の施策を実施しています。
- 法律や条令で定められている基準よりも、より厳しい自主管理基準を設定し、継続的なモニタリングの実施
- 法的要求のある測定結果については、行政および地域住民の方々へ定期的な報告の実施
- 生産プロセスの改善など、環境負荷低減に向けた活動の強化
使用エネルギーの転換、再生可能エネルギーの導入、保温断熱による排熱抑制、最新環境技術・システムの導入など - 環境汚染の未然防止
環境汚染リスクの抽出と改善、定期的な監視測定の実施など - 化学物質管理
採用時、または法規制の変化に対して、含有する化学物質の適合性を確認する
事業活動や製品における環境負荷物質の最小化を図り、VOCや有害性物質の排出を抑制する
2024年度の活動レビュー
温室効果ガス(GHG)排出量について
気候変動への対応(TCFD情報開示)温室効果ガス排出量(Scope1-2)(連結)
温室効果ガス排出量(Scope1・2)は、2024年度より、インドのVisakhapatnam(ヴィシャカパトナム)工場をバウンダリーに追加した影響で、前期比でScope1が0.4%、Scope2が10.4%増加しました。Scope1・2の売上高原単位は前年度比でわずかに改善しました。
- 2020~2023年度の温室効果ガス排出量(Scope1・2)の実績には、買収前のYokohama TWSの排出量実績を含みます。
2020~2023年度の温室効果ガス排出量(Scope1・2)の連結売上高原単位には買収前のYokohama TWSの排出量実績を含みません。
Scope3の算定
Scope3の結果は以下の通りです。
温室効果ガス排出量(Scope3)は、2024年度よりYokohama TWSとインドのVisakhapatnam工場をバウンダリーに追加した影響で、前期比で57.1%増加となりました。Scope3における売上原単位は、前年度比で41.4%悪化しました。
- 2020~2023年度の温室効果ガス排出量(Scope3)の実績、連結売上高原単位には、買収前のYokohama TWSの排出量実績を含みません。また、カテゴリー8、13、14に分類される排出量実績はありません。
Scopeごとの排出量の割合
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Scope3排出量の内訳
(排出量の単位:千t-CO2)
| Cat | Scope3の区分 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 購入物品・サービス | 4,022 | 3,381 | 4,584 |
| 2 | 資本財 | 175 | 199 | 253 |
| 3 | 燃料・エネルギー | 129 | 139 | 139 |
| 4 | 輸送・流通(上流) | 125 | 136 | 349 |
| 5 | 廃棄物 | 27 | 29 | 33 |
| 6 | 出張 | 5 | 13 | 18 |
| 7 | 従業員の通勤 | 19 | 24 | 29 |
| 8 | 上流のリース資産 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 9 | 下流の輸送・流通 | 59 | 74 | 115 |
| 10 | 販売した製品の加工 | 14 | 10 | 12 |
| 11 | 製品の使用 | 21,087 | 20,735 | 33,212 |
| 12 | 製品の廃棄 | 906 | 913 | 1,636 |
| 13 | 下流のリース資産 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 14 | フランチャイズ | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 15 | 投資 | 92 | 67 | 24 |
| 計 | 26,661 | 25,718 | 40,405 |
- Yokohama TWSの温室効果ガス排出量実績(Scope3)は、2024年度より算入しています。なお、カテゴリー8、13、14に分類される排出量実績はありません。
- 1 Scope1:企業自身が直接排出したGHG排出量(例:化石燃料・天然ガス等)
- 2 Scope2:企業自身が間接的に排出したGHG排出量(電力等)
- 3 Scope3:企業が間接的に排出するサプライチェーンでのGHG排出量(製造、輸送、出張、通勤等)
- 4 算定は、「GHGプロトコル」が発行したScope3基準に沿って行いました
温室効果ガス(GHG)排出量の検証
GHG排出量算定データの信頼性確保のため、第三者機関による検証を受けました。
- 温室効果ガス第三者検証意見書
NOx、SOx等大気排出
国内外で、大気汚染につながる事象発生はありませんでした。
国内では、NOxおよびSOxについては、排出濃度を管理し、法規制値は順守しています。
国内では、NOxおよびSOxについては、排出濃度を管理し、法規制値は順守しています。
NOx、SOx排出量
(国内)(単位:トン)
| NOx | SOx | |
|---|---|---|
| 2022年度 | 157.7 | 22.0 |
| 2023年度 | 98.8 | 20.6 |
| 2024年度 | 104.4 | 22.3 |
オゾン層破壊物質の使用および排出としては、エアコンなどの第一種特定製品の使用があり、フロンの使用があります。2024年度も、機器更新に伴う廃棄処理がありましたが、横浜ゴム単体で594トン、国内でも606トンと1,000トン未満でした。ダイオキシンの発生はありません。
VOC排出量は、対象となるタイヤ事業の生産は5.7%増加し、削減の取り組み行いましたが、全体として前年比15%の増加となりました(2024年度からY-TWSを加えていいます)。
VOC排出量は、対象となるタイヤ事業の生産は5.7%増加し、削減の取り組み行いましたが、全体として前年比15%の増加となりました(2024年度からY-TWSを加えていいます)。
事例紹介
天然ガス燃料への変更
国内工場で使用する燃料は環境に優しいガス導管によるガス化を進めています。さらにガス導管の未整備な海外、ベトナム工場では、重油からタンクローリー搬送によるガス化、インド工場では、重油からガスボンベによるガス化によりCO2排出量を削減しています。
インド工場 ガスボンベへの変更
インド工場 ガスボンベへの変更
ソーラー照明の設置
高効率ソーラーパネルとLEDの組み合わせによる外路灯の設置。
電源独立型なので災害・停電時にも外路灯として有効です。
電源独立型なので災害・停電時にも外路灯として有効です。
ソーラー街路灯の設置
ソーラー+風力利用街路灯の設置
工場からの廃熱、熱利用による空調(吸収式冷凍機)採用
廃熱などの熱利用による吸収式冷凍機の採用で、CO2削減と夏のピーク電力削減に効果を上げています。
吸収式冷凍機
蒸気駆動式コンプレッサー
従来未利用だった、蒸気の減圧による圧力差のエネルギーでエアコンプレッサを回し、工場にエアーを供給しています。
電力削減とCO2削減に効果を上げています。
電力削減とCO2削減に効果を上げています。
蒸気駆動式コンプレッサー
耐熱素材の保温材による省エネ改善
設備や配管の大きさに合わせた保温材の製作・取り付け作業を行っています。
国内、海外事業所で蒸気配管周りに保温材を取り付ける事を進めて、放熱量を抑える省エネ活動を進めています。
国内、海外事業所で蒸気配管周りに保温材を取り付ける事を進めて、放熱量を抑える省エネ活動を進めています。
配管の保温
省エネ技術検討会
省エネ技術検討会を開催し、省エネ法に対応したエネルギー管理や最新の省エネ設備の導入でエネルギー削減に効果を上げています。
省エネ技術検討会の様子
省エネ技術検討会の様子
その他、管理面から省エネ活動を進めています。
- 社内ブラックイルミネーション、定時退社の推進
- 夏季(クールビス)、冬季(ウォームビス)の省エネ取り組み
- OA機器の待機電力のOFF徹底
- 電力使用量の見える化による省エネ意識の向上
- 改善事例共有化(データベース化)による省エネ改善の水平展開
騒音対策
工場内に防音壁や防音カバーを設置しているほか、YOKOHAMA千年の杜活動における工場敷地内の植樹により、吸音、音の拡散・反射、音波減衰などの騒音低減を図っています。(国内工場の敷地内における2007年~2023年度までの植樹実績は20万本以上)。
また環境マネジメントマニュアルを策定し、各拠点において騒音測定を含む環境影響監視測定や敷地境界騒音測定とモニタリングを実施しており、法定基準値以下に設定した自主規制値内であるかを定期的に確認しています。
また環境マネジメントマニュアルを策定し、各拠点において騒音測定を含む環境影響監視測定や敷地境界騒音測定とモニタリングを実施しており、法定基準値以下に設定した自主規制値内であるかを定期的に確認しています。
防音壁(三島工場)
防音壁(三島工場)
敷地境界の緑化の高さと密度を適切に保ち、騒音レベルを軽減(尾道工場)
敷地境界の緑化の高さと密度を適切に保ち、騒音レベルを軽減(尾道工場)
臭気対策
生産設備等で発生する臭気成分に対して、消臭剤と化学反応させる方法、スクラバー内で薬液と接触させることにより化学反応させる方法、蓄熱式脱臭装置(RTO)で燃焼させる方法、オゾンの酸化作用で分解する方法、活性炭に吸着させる方法など、それぞれの臭気成分に効果的な方法を選択して臭気低減を図っています。
また、ベルトの燃焼試験時等にも排気設備を利用し、脱臭したうえで屋外の排気ダクトへ送出しています。
臭気対策の効果測定としては、住民懇談会などで住民モニターの意見を頂いたり、敷地境界線での外部機関による臭気測定をしたり、その効果維持に努めています。
また、ベルトの燃焼試験時等にも排気設備を利用し、脱臭したうえで屋外の排気ダクトへ送出しています。
臭気対策の効果測定としては、住民懇談会などで住民モニターの意見を頂いたり、敷地境界線での外部機関による臭気測定をしたり、その効果維持に努めています。
蓄熱式脱臭装置
スクラバー(蘇州優科豪馬輪胎有限会社)
圧延工程の活性炭脱臭(新城工場)
ダクトで消臭剤を噴霧(三重工場)
粉塵対策
ミキサー集塵機を設置し、混合工程時の粉漏れ防止対策を実施しています。
集塵機機器類の点検は毎日実施し、カーボン吹き出し有無、フィルター粉漏れ探知機測定、回収タンク室内の温度検査、搬送ライン・屋上床面のカーボン漏れ有無などを確認しています。
これらの対策は、原料ロスの削減を通じた環境貢献にもつながっています。
集塵機機器類の点検は毎日実施し、カーボン吹き出し有無、フィルター粉漏れ探知機測定、回収タンク室内の温度検査、搬送ライン・屋上床面のカーボン漏れ有無などを確認しています。
これらの対策は、原料ロスの削減を通じた環境貢献にもつながっています。
試験時に発生する粉塵用集塵機
集塵機の複層のフィルターを通して排気(三重工場)
今後の課題
海外販売拠点などグローバルな大気排出量のデータ管理の徹底と、サプライチェーンとの協働で「大気への排出」の削減に取り組むことが課題です。

