2018 MACAU GRANDPRIX =Saturday Report=

2018 MACAU GRANDPRIX Saturday Report

マカオ市街地に作られた全長6,120mのギア・サーキットを舞台に、今年で65回目という節目の年を迎えた伝統のイベント『2018 マカオ・グランプリ』。

3日目となる11月17日(土)は、ヨコハマタイヤがワンメイクタイヤを供給する「FIA F3ワールドカップ」の予選レース、「FIA WTCR(ワールド・ツーリングカー・カップ)」のレース1が行われた。また、「マカオ・ツーリングカーカップ」も決勝レースが行われている。


FIA Formula 3 World Cup

11月15日(木)のフリー走行1回目と予選1回目、そして16日(金)のフリー走行2回目と予選2回目を経て、迎えた11月17日(土)の予選レース。10周のレースを戦った後の順位によって、11月18日(日)の決勝レースのスターティンググリッドが決まることになる。

[Photo]

前日夜に雨が降ったこともあり、早朝にはコース上に濡れた部分があったものの、曇天の下で迎えた9時のスタートはドライコンディション。スタートでは、ダニエル・ティクトゥム選手がトップに立ち、カラム・アイロット選手が続くが、1周目のリスボア・ベンドでアイロット選手がティクトゥム選手をオーバーテイクする。

しかし2周目、今度はリスボア・ベンドでティクトゥム選手がアイロット選手を抜きトップを奪回。リードを広げにかかるティクトゥム選手ながら、3周目のドナマリア・ベンド付近で犬がコース上に侵入してしまい、安全のためフルコースイエローの提示からセーフティカー導入という流れになった。

5周目にリ・スタート、トップのティクトゥム選手はリードを広げる一方、後方から追い上げてきたのはジョエル・エリクソン選手。サッシャ・フェネストラズ選手をかわし3番手に浮上すると、7周目のリスボア・ベンドでアイロット選手をオーバーテイク。2番手に浮上する。

トップのティクトゥム選手は、最後までリードを守り抜きトップでチェッカー。決勝レースのポールポジションを獲得した。2位はエリクソン選手、3位はアイロット選手という結果に。4位はフェネストラズ選手、5位はファイナルラップまでジョウ・グァンユー選手が守っていたもののクラッシュ。ジェイク・ヒューズ選手が5位となった。

FIA F3ワールドカップの決勝レースは、11月18日(日)の現地時間15時30分にスタートが切られる。


[Photo]

[Photo]

[Photo]

[Photo]



FIA WTCR (ワールド・ツーリングカー・カップ)

11月16日(金)に行われた予選結果によるグリッドで争われるFIA WTCR(ワールド・ツーリングカー・カップ)のレース1。スタートでは、ポールポジションのロブ・ハフ選手がスタートを決めるも、リスボア・ベンドにトップで入ったのは、ストレートが伸びたイヴァン・ミューラー選手。次いでジャン・カール・ベルネ選手、ハフ選手と続く。

その後方ではメディ・ベナーニ選手、オーレリアン・パニス選手がリスボア・ベンドで接触からクラッシュ、2台がコースを塞いでしまうことに。これによりセーフティカー導入となった。

[Photo]

レースは3周目にリ・スタートが切られるが、ここで順位を上げたのはベルネ選手。次いでミューラー選手、ハフ選手と続く展開に。さらにこの3台に、ランキング首位のガブリエレ・タルクィーニ選手が近づき、4台によるトップ争いが展開された。

しかし5周目、15番手を走っていたゴードン・シェデン選手がポリス・ベンドでクラッシュしてしまい、そこにアンドレ・クート選手が接触。後続を塞いでしまい、レースは赤旗中断となった。

レースは7周目に再開となるが、ベルネ選手、ミューラー選手、ハフ選手はテール・トゥ・ノーズの戦いを展開。しかし最後までトップを守りきったベルネ選手が優勝を飾り、ミューラー選手、ハフ選手というトップ3でレースを終えることになった。

FIA WTCR(ワールド・ツーリングカー・カップ)のレース2は11月18日(日)の8時20分からスタート。レース3は11時ちょうどにスタートが切られる予定となっている。


[Photo]

[Photo]

[Photo]

[Photo]



Macau Touring Car Cup

マカオ・ツーリングカーカップの決勝レースは、11月17日(土)の午前10時30分にスタートが切られた。レースは序盤からヨコハマタイヤを履くスバルWRX STIを駆るサニー・ウォン・ヤット・シン選手がリードを築き、トップ2台によるマッチレースとなっていく。

[Photo]

しかし序盤からアクシデントが相次ぎ、途中クラッシュしたマシンが出たためセーフティカーから赤旗中断へ。コース各所でオイルフラッグが出されながらも、11時にリ・スタートが切られた。そして再開後もサニー・ウォン・ヤット・シン選手が最後までトップを守り抜き、総合優勝とオーバー1950ccクラスの優勝を飾った。

ヨコハマタイヤを装着するサンシティ・レーシングチームは、優勝したサニー・ウォン・ヤット・シン選手に加え、ポール・プン・タク・チュン選手のプジョーRCZが1600ccターボクラスを制し、総合でも3位に。ヨコハマタイヤ装着車は1600ccターボクラスで表彰台を独占したほか、オーバー1950ccクラスでも優勝・3〜4位を占めるなど、その優れたポテンシャルを示している。


[Photo]

[Photo]

[Photo]

[Photo]