2016 SUPER FORMULA (4) =a point worthy of 2016=

ヨコハマタイヤのワンメイク供給初年度となる、2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。いよいよ開幕の日も近づきカウントダウンが始まっているが、今シーズンの見どころと展開の行方について、ディフェンディングチャンピオンの声とともに今回はご紹介していこう。


最速のドライバーを決するハイレベルな戦い

4月23~24日、三重県の鈴鹿サーキットで今シーズンの開幕戦が開催される「2016 全日本スーパーフォーミュラ選手権」。1973年にスタートした全日本F2000選手権に始まる、トップフォーミュラと呼ばれる国内レースの最高峰シリーズだ。

究極の速さを追求するべく、一切の贅肉をそぎ落としたレーシングカーであるフォーミュラマシンを使い、それを操るドライバーの腕と、それを走らせるレーシングチームの頭脳と技術力を駆使した全日本スーパーフォーミュラ選手権は、文字通り「日本一速いのは誰か!?」を決するハイレベルな戦いの舞台である。今シーズンからこの全日本スーパーフォーミュラ選手権へ、ヨコハマタイヤがADVANレーシングタイヤをワンメイク供給することは、既に御伝えしたとおりである。

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全日本スーパーフォーミュラ選手権は、エンジンを除けば基本的に全チーム、全ドライバーが、同じハードウェアを使って戦う「ワンメイクレース」。現在シリーズで使用されているマシンは、イタリアのダラーラ社製のカーボンモノコックシャシーを基幹としたSF14。高い安全性能はもちろんのこと、コーナリングスピードではF1をも凌駕するという、軽量で高い運動能力と空力性能を誇るこのSF14に搭載されるエンジンは、ホンダ、トヨタの2メーカーが供給する排気量2000cc、直列4気筒の直噴ターボエンジンで、最高出力は550馬力以上を誇る。トップドライバーたちの「愛馬」であるSF14は、このようなハイパフォーマンスマシンなのだ。

このSF14を駆るドライバーたちは、ベテランから新進気鋭のルーキーまで猛者ぞろい。昨年初の戴冠を果たした石浦宏明選手を筆頭に、F1で名を馳せた中嶋一貴選手、小林可夢偉選手はもちろん、F1参戦経験を持つアンドレ・ロッテラー選手、ナレイン・カーティケヤン選手、さらには先日のバーレーンGPでマクラーレン・ホンダからF1デビューを飾ったストフェル・バンドーン選手らも今季全日本スーパーフォーミュラ選手権で覇を競う。

なお、2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、4月の鈴鹿大会を皮切りに5月に岡山国際サーキット(岡山県)、7月に富士スピードウェイ(静岡県)、8月にツインリンクもてぎ(栃木県)、9月にオートポリス(大分県)とスポーツランドSUGO(宮城県)、そして10月に鈴鹿サーキット(三重県)と全7大会の開催予定となっており、全国各地で激戦が展開される。



激戦のシリーズを王者はどう戦うのか

迎える2016シーズンの開幕を前に「当然、目標は2連覇です」と語るのは、昨年初のシリーズタイトルを手中に納めたP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明選手だ。

「近年、全日本スーパーフォーミュラ選手権はレベルがどんどん上がっており、誰が上位に来るのかまったく読めないほど戦いが拮抗しているだけに、厳しいシーズンになることは分かっていますが、その中で去年のように一歩抜け出すことを目指したい」というディフェンディングチャンピオンは、2016シーズンのキーポイントにワンメイク供給初年度のヨコハマタイヤを挙げる。

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「やはり最初のシーズンということで、いかにヨコハマタイヤをうまく使えるかが戦いのポイントになるはず。ヨコハマタイヤはグリップ感が高いので、その中でさらに高いレベルを引き出すのが難しいですが、限界域でのコントロール性が高く気に入っていますし、3月のテストでかなり掴めて来ましたね。」

このようにヨコハマタイヤで迎える新シーズンに向けての抱負を語る石浦選手は、「今シーズン、レースウィークの金曜日にフリー走行が追加されたり、使用出来るタイヤセット数の変更なども影響し、大きなポイントとなる予選までのコンディション変化にいかに合わせるかが去年までよりも重要になってくる。さらにQ1、Q2、Q3と予選セッションが進むに連れての変化も大きく、シリーズのレベル、難易度はさらに高まって来ていると思います」と語り、「ヨコハマタイヤの初年度とあって、全チーム、全ドライバーの経験値、データ量はほぼ同じ。その状況からいかに頭ひとつ抜け出せるか」が、新たなシーズンのポイントになると予想した。

果たして2016シリーズに向けた石浦選手の“読み”は的中するのか。その最初の答えが出る、全日本スーパーフォーミュラ選手権の鈴鹿開幕戦は目前に迫っている。



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