2016 SUPER FORMULA (1) =The Legend Reborn=

2016年、ヨコハマタイヤはトップフォーミュラの舞台に帰って来た。アジアを代表するトップフォーミュラに成長した全日本スーパーフォーミュラ選手権、その足元を支えるオフィシャルタイヤサプライヤーをつとめることになったのである。ヨコハマタイヤにとってはおよそ20年ぶりの復帰、これまでのフォーミュラとの歴史、そしてタイヤ開発の舞台裏をご紹介していこう。


1996年以来となるトップフォーミュラへの復帰

ヨコハマタイヤとトップフォーミュラの歴史は、1980年にスタートしている。全日本F2000選手権の後を継いで1978年に発足したのが全日本F2選手権、発足3年目の1980年にヨコハマタイヤが参戦を開始し、3つのタイヤメーカーによって競われることとなる。翌’81年には開幕戦で、高橋国光が初の5位入賞。さらに第4戦では高橋健二選手が2位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得した。そして1982年、第2戦の富士で高橋健二選手が、ヨコハマタイヤにとっても悲願のF2初優勝を飾ったのである。

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時代は移り変わり、1984年に欧州ではF3000規定のレースへと移行した。これを受けて日本でもノンタイトルの1シーズンをはさんで、1988年からF3000規定を導入した全日本F3000選手権が正式に発足。同年は全8戦が開催されたが、第6戦・富士では和田孝夫選手が優勝、高橋国光選手も3位表彰台を獲得し、ヨコハマタイヤ勢が1-3フィニッシュを飾った。その後もRed in BlackのADVANカラーをまとうマシンを中心にヨコハマタイヤ勢は存在感を見せ続け、テレビコマーシャルでもその勇姿は広く知られるところとなった。

1996年、国際F3000の安全規定をベースとしつつオリジナルの車両規定による全日本選手権フォーミュラ・ニッポンへと発展した国内トップ・フォーミュラ。エンターテイメント性をより高め、初年度の数戦では決勝レース前のサーキット上空にブルーインパルスが飛来して大会を盛り上げた。フォーミュラ・ニッポンの発足初年度はタイヤコンペティションで競われており、3チームから5台がヨコハマタイヤを装着して参戦。シリーズ10戦のうち、第4戦の十勝では、影山正美選手が準優勝を飾っている。しかし1997年にフォーミュラ・ニッポンはタイヤワンメイク制を導入し、ヨコハマタイヤは1996年を最後に国内トップフォーミュラの舞台を去ることとなった。それから20年の歳月が流れた2016年、スーパーフォーミュラへと進化したトップフォーミュラにヨコハマタイヤが復活する。

 
 
 
 

ヨコハマタイヤとフォーミュラ・レース

トップフォーミュラには久しぶりの復活となるヨコハマタイヤだが、これまでに国内外のさまざまなフォーミュラ・レースシーンで活躍を続けてきている。その代表的存在とも言えるのが毎年11月の3週目に開催されている「マカオ・グランプリ」だ。62回の歴史を有するグランプリ、そのメインレースがF3インターコンチネンタルカップ。これは世界共通規定のF3で競われるが、世界各地のF3シリーズなどで優秀な成績をおさめた選手が一同に会する“F3世界一決定戦”とも呼ばれている。この大会をステップにF1のシートを手にしてきた名選手も多く、1983年のF3規定導入初年度から一貫してヨコハマタイヤのワンメイクで競われている。

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F3については、2011年から全日本F3選手権にもヨコハマタイヤがコントロールタイヤとして採用されているのはお馴染みだろう。全日本F3選手権はスーパーフォーミュラと同日開催されることも多く、2016年の日本ではフォーミュラ・レースはヨコハマタイヤ一色という雰囲気で盛り上がることになる。また、F3ではドイツなどでもワンメイクタイヤを供給してきた実績を、ヨコハマタイヤは有している。

このほかのフォーミュラレースでは、FIA F2選手権でもワンメイクタイヤサプライヤーをつとめている。このシリーズは2009年に発足し、レーシングカテゴリーピラミッドでF1の次位とされたステップアップカテゴリー。ウィリアムズ製シャシーに、排気量1,800ccのターボエンジンを搭載するマシンで競われた。2009年に発足し、最終年度となった2012年にヨコハマタイヤがその戦いを支えていた。

また、国内ではグラスルーツフォーミュラとして全国でJAF地方選手権が開催されているSuper-FJにもヨコハマタイヤがワンメイクタイヤを供給。ボトムレンジからトップカテゴリーまで、フォーミュラ・レーシングを幅広くヨコハマタイヤは支えている。

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