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なぜなにタイヤ摩耗 前輪の仕組み編 その④ キャンバーって何?

前回までのリンク
なぜなにタイヤ摩耗 前輪の仕組み編 その① ハンドルを回してみよう
なぜなにタイヤ摩耗 前輪の仕組み編 その② 4つの概念ざっくり理解しよう【出題編】 
なぜなにタイヤ摩耗 前輪の仕組み編 その③ 4つの概念ざっくり理解しよう【回答編】 



なぜなにタイヤ摩耗

第4回目は キャンバーの解説 その①です


前回の設問と回答で

①キャンバー の説明に使える図は ( B )と( D )である

②キャスター の説明に使える図は ( C )である

③SAI(キングピン角)の説明に使える図は ( B )である 
 (車種によっては( D )にも相当する箇所がある場合もある)

④アッカーマン・ジャントー機構 の説明に使える図は ( A )である



このような考え方をしてみました。

アライメントって、素人が文章だけ読んでも絶対に分からないので、可能な限り図で解説をしてゆきます。

出来れば一度、ちょっと試しに車のフレームを一台作ってみると理解も捗るのですが(サスペンション部品は既製品で大丈夫です)、そのやり方は人生を1回犠牲にしてしまうので、読者の人生を守る為に頑張ってこのブログでお伝えします。


ということで今回ざっくり解説するのは、①のキャンバーです。 ①~④の中では、最もポピュラーな概念ですね。 鬼キャンとか聞いた事ありません?


では、まずキャンバーって何? というのを図で見てみましょう。

①キャンバー の説明に使える図は ( B )と( D )である


キャンバーというのはタイヤの角度の事です。



え!? そんな事は分かってるって? アライメントのお話なんだから全部タイヤの角度の事だろうって?

そんなことは無いですよ。

実は、今回の①~④の概念の中でタイヤの角度の事を指しているのは、唯一この①のキャンバーだけなんですよ。
(今回はトーの話はしませんからね)

アライメントの理解の最初のステップは、このタイヤの角度とタイヤ以外の角度を明確に分けて理解できているかどうかが重要です。


ということで、話を戻して

キャンバーというのはタイヤの角度の事です。

では、どの角度の事か? というと図BとDの視点で車を見た時のタイヤの左右の傾きの角度の事を指します。

つまり、タイヤが車側(内側)に傾いているのか? 外側に傾いているか? それともどちらにも傾いていないのか? を角度で表しているのがキャンバー角です。


画像に写っている車の模型はタイヤの角度を変えられないので、その隣に置いたタイヤの模型で説明します。

図Bのタイヤは模型の右前のタイヤ、図Dのタイヤは模型の右後のタイヤだと思ってください。

BのタイヤもDのタイヤも垂直に立っていますよね?(微妙に傾いてるのは無視してください)

この場合、キャンバー角は0度とあらわされます。90度ではなく0度です。

キャンバー角は地面に垂直に立った状態を基準で考えます。




ナウいヤングが大好きネガティブキャンバー

この状態だと、右前のタイヤが内側に傾いていますね。

この状態を一般的に
ネガティブキャンバー
と言います。
マイナスキャンバーでもいいのかもしれませんが、日本では一般的にネガティブキャンバーで通ってます。

数字としては先ほどの0度にたいして、ー〇〇度〇〇分 とマイナスで表されます。(分は度よりも小さい単位で60分で1度になります)

画像のタイヤは分かり易くするために極端に傾けていますので、実際の車のキャンバーがこんなに傾いている事はありません。
(もし、実際にこんなタイヤの内側ショルダーしか接地してないような角度を付けたら、即効でタイヤが破壊されます。荷重指数なんて意味を成しません)

自動車の黎明期を(文字通り)支えたポジティブキャンバー

次にこの状態だと、右前のタイヤが外側に傾いていますね。

この状態を一般的に
ポジティブキャンバー
と言います。
ネガティブの逆なのでポジティブなわけですが、昨今の乗用車だと極端なポジティブキャンバーはあまり見ません。

数字としては先ほどの0度にたいして、+〇〇度〇〇分 とプラスで表されます。プラスなので書くときは省略してもいいかもしれませんが、誤解されないようにするために+を付けてもいいのかもしれません。(巷で「キャンバーが1度とか2度って言ってたら、それはマイナスの1度や2度のつもりで言っている事も珍しくないので)

こちらも画像のタイヤは分かり易くするために極端に傾けていますので、実際の車のキャンバーがこんなに傾いている事は・・・まぁ車によってはあるのかもしれません。 トラクターとか。


次回、まだまだキャンバーの解説は続きます。