2021年5月2日
ショップブログ
作業事例 紹介シリーズ 「マツダ RX-8 アライメント調整」
それは、ある春の雨降る日曜日。
この冬に当店でスタッドレスをご購入のI様が、夏タイヤに履き替えに来られました。
しかし、その外したスタッドレスを見て一同驚愕

え? なんでこんなに減っているの!?
一冬しか使っていないスタッドレスタイヤが、もう既に磨耗寿命を終えてしまっていました。
これはリアタイヤなのですが、内側のプラットホームが露出しています。
こちらのタイヤは当店で装着されていますので、交換時の距離等のデータもしっかり揃っています。
そのデータからこのタイヤがこうなるまでの走行距離を計算すると・・・

なんと! たったの2,074km
明らかに早期磨耗でした。

ということで、緊急でアライメント調整を行う事となりました。
元々予定になかった作業で後続の車両も控えていたことや、RX-8というのは調整可能箇所が多く国産車の中ではアライメントに時間のかかる車種であったため、お客様には代車をお出しして何処か近所で長い待ち時間を消化していただくことに。


まず、早期磨耗原因の代表格であるトーを計測しましたが、至って普通でした。
ということで、この早期磨耗の原因はトーではありません。
となると、もうこれは計測前から目視であきらかな部分があったので、十中八九これが原因でしょう・・・


ネガティブキャンバーが付き過ぎです。
計測すると、右側でー3度。左側に至ってはー3度40分もネガティブキャンバー(以下、ネガキャン)がついていました。
ネガキャンがここまで付くと、タイヤの接地面はほぼ内側だけで接地しているような状態になります。特に、ラジアルタイヤで扁平率が低いほど、ほぼ内側だけで接地するようになります。
また、ここまでネガキャンが付いていれば、左右のタイヤはそれぞれ内側へ転がるように向かいます。いわゆるキャンバースラストというもので、ラジアルタイヤはバイアスタイヤのようなキャンバースラストはあまり発生しないとは言われていますが、だからといってここまでネガキャンがついては、キャンバースラストの影響も無いわけではないでしょう。
プラットフォームが出るという事は、溝が半分なくなったということです。スタッドレスというのは、平均的に10mmほどの溝がありますので、その半分ということは5mm。
それがたった2000kmで無くなったわけですから、400kmで1mm減っています。
ちなみにこれ、当店が独自にとっている統計から導き出さしてる平均の約10倍早いです(笑)
そんなわけで、今回の超早期磨耗の原因は
①215/55R17という扁平サイズに
②200PSを越えるロータリーパワー
③それが後輪駆動で
④めちゃくちゃネガキャン
という4重苦によって、あっというまにタイヤが減ったと予想できます。




ということで、今回はリアキャンバーを適正な値に調整しました。
以前のヴェロッサの時に解説しましたが、一般的な車はキャンバーを変化させると必ずトーが大きく狂うので、キャンバー調整後は必ずトー調整も発生します。
ちなみに、実はこのRX-8は以前当店ブログでも登場しています。
この時装着したコンチネンタルも、よくよく見れば後輪に装着されたタイヤの内側は早期磨耗が見られました。
当店で販売するスポーツタイヤの中でも、随一のロングライフを誇るタイヤなためか、早期磨耗が分かりづらかったんですよね・・・(^^;
今回、フロントキャンバーはそのままとしました。基準値としてはフロントはもっとポジティブ側のはずですが、今回の目的はタイヤ早期磨耗の是正であった事もあり、フロントは早期磨耗が見られないことや、何より午後を過ぎてからの予定外のアライメント開始で、残された時間も少なかった為、限られた時間の中で必要な事だけを行う事にしました。もし、今後お客様がフロントキャンバーの調整をご希望されるなら、またご相談させて頂くこととなりました。
ご用命ありがとうございました。
■アライメント作業料金(マツダ RX-8)
・4輪トー調整(一般国産車) ¥8,800
・リア左右 キャンバー調整(一般国産車)¥4,400
合計 ¥13,200

ちなみに、この早期磨耗した2本は次冬の新品交換のご注文を頂き、冬までお預かりとなりました。
僅か4ヶ月2000kmで終ってしまったスタッドレスタイヤ・・・
パンクを除けば、当店スタッドレス早期寿命でぶっちぎり一番の早さでした。(; ・`д・´)








