2020年、SUPER GTのGT500クラスにステップアップ、初のレギュラー参戦となる宮田莉朋選手。シーズンインを前にした心境をお聞きするインタビュー、前回に続いて後編をお届けしよう。
GT300での活躍が高く評価され、2020年はTGR TEAM WedsSport BANDOHにおいて、GT500フル参戦となる宮田莉朋選手。後編はヨコハマタイヤの印象、そして目標を聞いてみることとしよう。
「昨年は他のメーカーのタイヤを使っていたのですが、SUPER GTの1年目はヨコハマタイヤでした。2年ぶりになりますが、クラスが変わってもその時の印象とあまり変わりませんでしたね。
一発タイムを出す力はありますし、課題がある中でもヨコハマタイヤというメーカーは、なんとかしようと助けてくれています。そういう必死にやってくれているというのは、僕たちドライバーにもすごく伝わってきます。それにしっかりフィードバックしなきゃいけない、という責任感が僕たちにはありますね。
とにかく積極性はすごく感じていますし、タイヤには毎回テストの度に新しい発見もありますから、タイヤを作るという部分ではすごく勉強になっています。もちろんハンディとかはまったく感じていませんし、むしろ少ないクルマに集中してくれるメリットの方が大きいのではないでしょうか」
2シーズンのGT300クラス参戦を経て、GT500クラスへのステップアップを果たすこととなった宮田選手。順調なキャリアを歩んでいるように見えるが、ご本人はどのように捉えているのだろうか。
「SUPER GTに関して言えば、順調というか、王道な感じで上がれていて。
でも、もうひとつの全日本F3選手権(2020年からは全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権)で手こずっていて、いろんなことがあってチャンピオンが獲れなくて……。ただ、GT500でもヨコハマタイヤを使えることは、やはりヨコハマタイヤを使う、今年からのスーパーフォーミュラ・ライツにも、より高度な経験として活かせるのではないかと思っています」
前向きな思いを隠すことなく、いよいよ2020年シーズンの開幕に臨む宮田選手。最後に今シーズンの目標や抱負をお聞きして、インタビューを締めくくろう。
「もちろん、優勝とシリーズチャンピオンが目標です!!
チームも2016年のタイ大会を最後に優勝していないので、それ以来の優勝に貢献していきたいです。ただ、今年はスケジュールが大幅に変更された結果、チームが得意としていたタイとかSUGOの大会が開催されないので、どういうふうにシーズンを戦っていくのか、ある意味ですごく難しいのは事実です。
でも、そういった状況で優勝できたら貴重な勝利だと思うので、本当に腐らず、諦めず全力で行きたいと思います」
この週末(7月18日・19日)に、待望のシーズンインを迎える2020年のSUPER GT。まずは初戦、宮田莉朋選手が魅せてくれる好走に期待しましょう!!
UPDATE : 16.Jul.2020